忍者ブログ
DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

あんまりかわいすぎるのでタッグを組んでみた。
せっかくだから雑文も書いてみた。


午前10時を少し回ったころだった。
暇を持て余したセルは魔理沙でも起こして暇をつぶそうと階段を上った。
「そういえば用事があると言っていたな。まったく…用事があるなら人に起こされる前に起きたらどうだ。」
ブツブツと文句を言いながらもどこか楽しそうな表情で部屋のドアをノックした。当然返事は返ってこない。
「勝手に入るぞ。」
ドアを開けて見ると案の定魔理沙は寝息を立てていた。
枕もとにはお手製の魔導所が置いてある。ベッド脇の電気スタンドも点灯したままだ。どうやら遅くまで魔法の研究をしていたらしい。
「翌日に用事がない日に徹夜をしろ…。まったく仕方のない奴め。」
ためしに布団をはぎとってみる。が、体を縮めるだけで一向に起きる気配がない。

「少々手荒に起こすが…恨むなよ。」
魔理沙の鼻をきゅっと摘まむ。苦しそうに口を開けたがこれでも起きる気配がない。
セルは一瞬たりとも躊躇せずに鼻を摘まんだ方とは逆の手を魔理沙の口にねじ込んだ。
「えほっあふっ!」
目を白黒させ、むせかえりながら魔理沙は目を覚ました。
「おはよう。」
何事もなかったかのように挨拶をするセルを睨みながら魔理沙は唾液をぬぐった。
「死ぬかと思ったぞ…!もっと起こし方があっただろ!」
セルは少し考えるととんでもないことを口にした。
「そのままエネルギー弾を肺に打ち込むのとキス、どちらがよかった?」
魔理沙は頭を抱えながら言った。
「両方永眠しそうだから今回の方で正解だった…。」
魔理沙の答えに笑いながら「最初から自分で起きればこうはならないさ。」と返しセルは部屋を出た。

先に階下に降りたセルが焼きジャケと味噌汁を盛りつけていると、数分遅れで服を着替えた魔理沙も下りて来た。
「お、豆腐の味噌汁じゃん。いただきまーす!」
颯爽とテーブルに着く魔理沙のために配膳し終わるとセルも向かいに座った。
「用事はいいのか?」
その言葉を聞くまで忘れていたと言わんばかりに魔理沙は朝食をかきこんだ。
「やべっもうこんな時間…!そろそろ出ないと!!」
慌てて支度を始める魔理沙にセルは食器を片づけながら聞いた。
「どこに行くんだ?」
きょろきょろと竹箒を探しながら魔理沙は答えた。
「悟飯ちゃんとこ!一緒に修行するんだ。」
その言葉にセルは一瞬言葉を失った。

「悟飯…?孫悟飯…か?」
魔理沙はなぜセルが驚いているのか理解できないといった様子で頷いた。
「そう、その悟飯ちゃん。ああもう時間がないから私行くわ!」
まだ何か言いたげなセルを残して魔理沙は箒にまたがった。
「待て!なぜ孫悟飯と…!!」
その声は魔理沙には届かなかった。
セルは不満そうな顔つきで家の中に入った。
「なぜだ!なぜ孫悟飯なんかと…!!」

セルが怒りを露わにしている時、魔理沙は待ち合わせ場所に到着していた。
「悟飯ちゃんごめーん!!」
すぐさま箒から飛び降りると魔理沙は悟飯と呼んだ少年に頭を下げた。
「大丈夫ですよ。僕も今来たばかりですから。」
悟飯少年は魔理沙の遅刻を笑って許した。少年の態度に魔理沙は安堵する。
「(セルなら絶対こうはならないしなぁ。悟飯ちゃんはほんとにいい子だなぁ…。)」
もう一度ごめんね、と謝ってからこの後の予定を尋ねた。
「やっぱり実戦の方が修行になると思ってタッグバトルをやろうと思ってます。」
幼いのにしっかりと計画を立てているんだな、と魔理沙は感心した。
「いいアイディアだ。それじゃ会場まで飛んでいこうか。」

魔理沙と悟飯が和気あいあいと会話を交わしているころ、セルはフリーザに会っていた。
「手加減はするなよフリーザ。」
フリーザは怒気を通りこし殺気を放つセルに不安を覚えた。
「本当にいいんですか?セルさん。」
「ああ、構わん。私が許す。」
セルの気の上昇に比例するようにフリーザは躊躇した。
手加減せずに壊してしまった後にセルの気が変わるのを恐れていたのだ。
フリーザの躊躇を感じ取ったセルは念を押した。
「安心しろ、私の気が変わることはない。今までが甘すぎたのだ。孫悟飯を見ればわかる。奴の師匠が甘いから弟子もああなのだ。」
一頻り気を発してからセルは言った。
「殺す気でやらねばやつは伸びん。」

受付を済ませた魔理沙と悟飯は待合室で自分たちの師匠についての雑談をしていた。
悟飯が自身の師匠について語り終わると魔理沙は心の底から羨ましそうに、
「へえ、ピッコロさんていい人そうだな!」
と感想を述べた。師匠を褒められて上機嫌の悟飯は魔理沙の師匠について訪ねた。
「あー…、認めたくないけど…セルかな。」
「えっ!セル!!?」
あちらの世界では因縁の敵であるセルの名を目の前の少女の口からきくとは夢にも思わなかったのだろう。悟飯は言葉を失った。
その様子を見た魔理沙は慌ててフォローする。
「悟飯ちゃんが知ってるセルとは違うんじゃないかな。ヤなやつだけど悪人じゃないし…たぶん。」
魔理沙に出会ってから変わったのかもしれないが、幼い悟飯にはあの救いようがない極悪生物がこの世界に馴染んでいることが信じられなかった。
「魔理沙さん…騙されてるんじゃ…。」
魔理沙にかける言葉を探しているうちにまもなく試合開始の放送が流れた。

「来たな、魔理沙。そして孫悟飯。」
悟飯達の目の前には先ほど話題に上がった極悪生物とその悪友の姿があった。
「もう許さないぞ…!」
あちらの世界での所業を思い出した悟飯はすぐさま臨戦態勢に入った。今一状況が呑み込めていない魔理沙はなにがなんだかわからなかった。
「なんでセルがいるんだよ…?」
「弟子がどこの馬の骨ともわからん奴と組むと言い出したんだ。組むに値するかを見極めるのが師匠の役目だろう?」
余裕そうに腕組をしながらおしゃべりをしているセルに向かって悟飯は突っ込んだ。

「ああ!悟飯ちゃん…」
先走る悟飯を呼びとめる。その声が悟飯の耳に届くと同時にセルの前にフリーザが立ちはだかった。
「おやおや、仲間の言うことはちゃんと聞かないとだめですよ?」
悟飯の首にフリーザの尻尾が巻き付いた。
フリーザに気を取られてるうちにセルが魔理沙の背後をとる。
「よそ見をするな。このまま全身の骨を砕く。」
いつものセルと全く違う気だった。殺される。本能がそう悟った。
静かに目を閉じた。極悪生物は極悪生物なのだ。悟飯の言っていたことは正しかったのだ、と考えながら。
「……降参だ!」
死を覚悟した魔理沙の耳を疑う言葉を発したのは悟飯だった。
「今、なんと?」
「降参だ!!」
不服そうな顔をしながらもセルは魔理沙の体を締めあげていた腕を下ろした。フリーザにも放すように合図する。

悟飯は悔しそうな悲しそうな顔をして言った。
「僕のせいで…僕が自分を見失ったから魔理沙さんは捕まったんだ。だから僕は殺しても魔理沙さんには手を出すな!」
「悟飯ちゃん…」
不本意そうなセルにフリーザがきく。
「どうしますかセルさん。手加減をするなと言ったのはあなたですが?」
それには答えず魔理沙の首根っこを掴んで一言。
「帰るぞ、魔理沙。」
首を掴む手には先ほどとは違い、全く力が込められていなかった。それでも掴まれている部位的に苦しいことに相違はないが。
その様子にフリーザはあきれながら会場を後にした。

首を掴まれ思うように呼吸ができない中、魔理沙は悟飯に言った。
「一緒に強くなろう!今度は勝てるように!!」
「はい!」
悟飯は力強く答えた。

帰宅後、魔理沙はセルに聞いた。
「なんであんなに殺気放ってたんだよ?今朝、起きなかったからか?」
ピントはずれなことを真顔で言い出す魔理沙にセルは失笑する。
「ふん、起きない程度に腹を立てていたらお前とは生活できんだろう。」
「じゃあなんで?」
一呼吸置いてから、「さてな。」と濁す。
その様子に魔理沙は腑に落ちないようだったがしつこく問いたださなかった。が、質問を変えた。
「質問を変えるよ。セルは悪い奴じゃないよな?」
魔理沙の真剣な表情を見て、考えた。自分が「悪い奴」出ないと断定できるかどうかを。
「保障はせんぞ。怖ければ尻尾をまいて逃げかえるんだな。」

魔理沙は微笑を浮かべた。
「その言い方なら平気だな。セルは少なくとも私にとっちゃ悪い奴じゃない。」
握手を促すように右手を差し出す。
「これからもよろしく。」
魔理沙の手を握り返して言う。
「よろしく。ただ孫悟飯と組むというなら容赦はせんぞ。」
せっかく和解できたと思ったのに、と言いたげな表情を向ける魔理沙にセルは続ける。
「奴も奴の師匠も甘すぎる。お前には私を殺そうとする義務があるんだ。甘さがうつると困るからな。」


<あとがき>
オチがない。とりあえずツンデレセルさん。
DBの緑はみんなツンデレだと主張して見る。
変態セルを書く上でのワンクッション作。
悟飯ちゃんとフラグが立つように見えて結局セル魔理。

魔理沙を起こす選択肢にキスという直接的なスキンシップを入れてみるという試みはなかなか勇気が要りました…!
キス発言ですらここまで頑張ったんだから本番とか絶対無理だろうなぁ…。ちょっとスキルのたね食ってゆうきスキルにスキルポイント振ってくるorz

おまけ:悟飯ちゃんと組んだ時のセルの恐ろしさは異常
2329231d.JPG




50コンボ以上入れられたんだが…orz
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新コメント
[10/21 BlogPetのこっぺぱん]
[10/14 BlogPetのこっぺぱん]
[08/11 歩]
[08/11 鉄-R]
[08/11 歩]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
鉄-R
趣味:
弐寺
自己紹介:
DBの悪役(概ね人外)に萌えまくり中。
セル贔屓でブロやクウラ、ジャネやタレ、フリなんかもちまちまと。
悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
ブログ内検索

Copyright © [ Q‐Holic ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]