DBの悪役中心ブログ。
グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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デントウにしたい。トウコ視点SS。デント視点を書くかは未定。
キャラがメンヘラとか嫌ならスルー推奨。
続くつもり。
キャラがメンヘラとか嫌ならスルー推奨。
続くつもり。
私はあの緑に腹がたつ。
ただのウェイターで駆け出しのジムリーダーで三人でようやく一人前のくせに。
客の女の人にキャーキャーされて、様付けされてなんか勘違いしてるあいつ。
ポケモンだって弱いし、顔だってブッサイクだし
自分はポケモンと真剣に向き合ってきてる。胸をはって言える。
あんなレストランの片手間にジムをやっているやつなんかよりよっぽどポケモンのことを想ってる。
だから同じ駆け出し同士でも自分はあいつに勝った。ねじ伏せてやった。
敗者には何も残らない。それなのに、あいつが負ければ取り巻き共が騒いで慰める。
ねえおかしくない?
デント様が負けただのありえないだの。
あいつが様付けされてることもムカつくけど、ありえないなんて言葉がそれ以上に私の癇に障る。
あいつ以上に努力してる私が勝つことの何がありえないのか?
取り巻き共の私への視線が痛かったのを覚えている。
敗者のくせに私に甘言を吐くあいつの軽さにも嫌気がさす。
「何がまた会いに来て…だよ…。」
会いに行くメリットなんて私にはないし、会いに行けば根に持った取り巻き共に何をされるかわからない。
絶対に行かない…!
ジムには寄らないけど、育て屋に行くためにサンヨウに立ち寄ることはある。
そうすると、たまにあいつが噴水の側にいる。私を見つけると反吐が出そうな笑顔で迎える。
『会いたかったよ。』
すごく嬉しそうに駆けてくる。
どうせ誰にでもそんな顔で接しているんだと思うとヘドが出るどころの騒ぎではない。
最近わかってきた傾向で昼ごろに噴水の側にいることが多いとわかった。きっと昼休みなんだろう。
だから私はわざと時間をずらす。あんな顔見たくないから。
『あ、よかった。また、会えたね。』
時間をずらしたことがバレたのか、早朝だろうと夜中だろうとあいつは噴水の側に立つようになった。
今日は仕込みがあるから早いんだとか、眠れないから散歩をしていただとか胡散臭い嘘を並べ立てては噴水の側に佇むあいつ。
ヤナップが新しい技を覚えただとか、今日の日替わりスイーツはおすすめだとか聞いてもないのに話しかけてくるあいつ。
「いい加減待ち伏せやめてくれる?そんなにおしゃべりしたいなら取り巻きか兄弟とでもしゃべってれば?」
あまりにうんざりだったのでそう吐き捨ててやった。
『そう、だね。トウコさん…忙しそうだもん、ね。』
俯きながら少しずつ少しずつ言葉をこぼすあいつのリアクションは私の予想したそれとは違った。
『ボクね、会えなくても…ずっと、トウコさんを想ってるよ。』
泣いていた気がした。
いつも女の前ですました顔で砂を吐きそうなくらい甘臭いことを平気で言うあいつが、言葉を詰まらせながら泣いていた気がした。
その日以来あいつを見なくなった。
それでも自分からレストランに行く気にはなれず、そのままあいつのことを忘れかけていたある日。
コーンが噴水の前で昼食を取っていた。
「お陰さまでデントのやつ、すごく凹んでましたよ。」
コーンはすました顔でそう言った。
「”どうしたらトウコさんに嫌われないか”ばかり言ってまして。…かなり荒んでましたよ。」
聞けばその日以来あいつは家に閉じこもったままレストランにもジムにも顔を出さなくなったらしい。
外に出ればトウコさんを不快にさせてしまうから、と。
「デントはトウコさんに嫌われた自分が悪いと言ってましたが、このコーンはあなたが嫌いです。許すつもりもありません。」
もし、少しでも罪悪感があるのならデントに会いにいってください。
そう言ってコーンは去った。
どんな顔をして会いに行ったらいいかはわからないけど、ひとりの人間を自分の言葉で壊してしまった罪悪感は、当然ある。
会いに行こう。そう決めた。
ただのウェイターで駆け出しのジムリーダーで三人でようやく一人前のくせに。
客の女の人にキャーキャーされて、様付けされてなんか勘違いしてるあいつ。
ポケモンだって弱いし、顔だってブッサイクだし
自分はポケモンと真剣に向き合ってきてる。胸をはって言える。
あんなレストランの片手間にジムをやっているやつなんかよりよっぽどポケモンのことを想ってる。
だから同じ駆け出し同士でも自分はあいつに勝った。ねじ伏せてやった。
敗者には何も残らない。それなのに、あいつが負ければ取り巻き共が騒いで慰める。
ねえおかしくない?
デント様が負けただのありえないだの。
あいつが様付けされてることもムカつくけど、ありえないなんて言葉がそれ以上に私の癇に障る。
あいつ以上に努力してる私が勝つことの何がありえないのか?
取り巻き共の私への視線が痛かったのを覚えている。
敗者のくせに私に甘言を吐くあいつの軽さにも嫌気がさす。
「何がまた会いに来て…だよ…。」
会いに行くメリットなんて私にはないし、会いに行けば根に持った取り巻き共に何をされるかわからない。
絶対に行かない…!
ジムには寄らないけど、育て屋に行くためにサンヨウに立ち寄ることはある。
そうすると、たまにあいつが噴水の側にいる。私を見つけると反吐が出そうな笑顔で迎える。
『会いたかったよ。』
すごく嬉しそうに駆けてくる。
どうせ誰にでもそんな顔で接しているんだと思うとヘドが出るどころの騒ぎではない。
最近わかってきた傾向で昼ごろに噴水の側にいることが多いとわかった。きっと昼休みなんだろう。
だから私はわざと時間をずらす。あんな顔見たくないから。
『あ、よかった。また、会えたね。』
時間をずらしたことがバレたのか、早朝だろうと夜中だろうとあいつは噴水の側に立つようになった。
今日は仕込みがあるから早いんだとか、眠れないから散歩をしていただとか胡散臭い嘘を並べ立てては噴水の側に佇むあいつ。
ヤナップが新しい技を覚えただとか、今日の日替わりスイーツはおすすめだとか聞いてもないのに話しかけてくるあいつ。
「いい加減待ち伏せやめてくれる?そんなにおしゃべりしたいなら取り巻きか兄弟とでもしゃべってれば?」
あまりにうんざりだったのでそう吐き捨ててやった。
『そう、だね。トウコさん…忙しそうだもん、ね。』
俯きながら少しずつ少しずつ言葉をこぼすあいつのリアクションは私の予想したそれとは違った。
『ボクね、会えなくても…ずっと、トウコさんを想ってるよ。』
泣いていた気がした。
いつも女の前ですました顔で砂を吐きそうなくらい甘臭いことを平気で言うあいつが、言葉を詰まらせながら泣いていた気がした。
その日以来あいつを見なくなった。
それでも自分からレストランに行く気にはなれず、そのままあいつのことを忘れかけていたある日。
コーンが噴水の前で昼食を取っていた。
「お陰さまでデントのやつ、すごく凹んでましたよ。」
コーンはすました顔でそう言った。
「”どうしたらトウコさんに嫌われないか”ばかり言ってまして。…かなり荒んでましたよ。」
聞けばその日以来あいつは家に閉じこもったままレストランにもジムにも顔を出さなくなったらしい。
外に出ればトウコさんを不快にさせてしまうから、と。
「デントはトウコさんに嫌われた自分が悪いと言ってましたが、このコーンはあなたが嫌いです。許すつもりもありません。」
もし、少しでも罪悪感があるのならデントに会いにいってください。
そう言ってコーンは去った。
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DBの悪役(概ね人外)に萌えまくり中。
セル贔屓でブロやクウラ、ジャネやタレ、フリなんかもちまちまと。
悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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