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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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DB学パロ第三段。
悟飯ちゃんが入学したばっかりのころのお話。
クウラ+悟飯でセルクウ(?)クウ飯(?)
とりあえずセルたんがクウラおにい様を精神的に攻めます。その延長でちょっとクウ飯発言を強要されますので一応BL注意…?


「この中にサイヤ人はいるか?」
これがクウラの新入生たちの前での第一声。
皆当然意図の掴めない質問にざわつく。
「静かにしろ。もう一度だけ聞いてやる。サイヤ人はいるか?」
周りを見渡すと一人だけ手を挙げている生徒がいた。
「あのーハーフも入りますか?」
その質問にクウラは頷く。
「無論だ。むしろハーフの方が純血よりも危険だな。」
「危険」という不穏な言葉に少年は眉をひそめる。
「危険ってどういうことですか?」
クウラは少し考えると後で説明する、とだけ答えて授業を始めた。

少年は授業が始まってからも先ほどの言葉が気になって仕方がなかった。
「(危険って…サイヤ人の力が…?)」
純血よりも地球人と交わった方が潜在能力は高いという話は聞いている。
恐らくその強大な潜在能力を指して「危険」と称しているのだろう。
「(でも僕は無闇に力を使ったりなんかしないんだ!先生に証明しないと…。)」
ただ口で説明しただけでは信用してもらえない。
少年は放課後までずっと照明方法について考えていた。
一人、また一人とクラスメイト達は帰宅していく。
だが、少年は考えをまとめて証明するまで帰宅するつもりはなかった。
「帰らないなら俺に少し付き合え。」
顔を上げると担任のクウラの姿があった。
「あ、先生。僕今はちょっと…」
断る手段を考えているうちにクウラに先手を取られる。
「今朝、いいかけたことがあったな。あれについて詳しく説明してやる。大勢の前ではしづらい話だからな。」
「え、あれって…僕が危険っていう…?」
それを聞いてクウラは笑った。
「危険なのはお前じゃない。お前の種族が好きでたまらない変態がこの学校にいるんだ。」
「サイヤ人を…ですか?」
少年はどんな先生かと考えを巡らせた。
当然、まだ幼い少年はその教師の性別が男であるとは夢にも思わない。
「ふふん、ドラマにありがちな色気たっぷりの女教師だと思ったら大間違いだぞ?」
少年の考えを見透かしているかのようにクウラは言った。
「えっ、やだな…そんなこと考えて…」
やはりおばさんの先生なんだろうか、と少しがっかりする少年にクウラは追い打ちをかける。
「あらかじめ言っておくが、奴はれっきとした男だ。」
「男ぉ!!?」
幼い少年にとって同性愛などというのは当然思慮外である。
辛い現実を突きつけるのは忍びないが、なにも知らされずに貞操をやぶられるよりはましだろうとクウラは考える。
それでも怖がらせるばかりではかわいそうなので、幾分気が楽になるような言葉を掛けてやる。
「だが、奴は保険医だから怪我や病気と無縁ならば問題はないだろう。」
「で、でも身体測定が…」
怯える少年にニッコリ笑いかけながらこう答える。
「さすがに大勢の前で襲うほど大胆な奴ではない。」
そう聞いて少年は胸をなでおろした。
「よ…よかった…!!」

安心したところで少年はふと、ある疑問を抱いた。
「先生、その保険の先生ってなんでサイヤ人が好きなんですか?」
「俺が知るわけないだろう。」
ぶっきらぼうに言い放たれて少年は少しがっかりする。
その様子を見てクウラはすぐさまつけ足す。
「おっと、間違っても興味本位で奴自身に聞きに行くなよ?取り返しのつかないことになるぞ。」
「取り返しのつかないことって?」
何分好奇心が旺盛な年頃である。
何でもかんでも疑問を質問してしまうのは致し方ない。
クウラはあまり少年にショックを与えない言葉を選びながら、丁寧に説明する。
「そうだな…。悟飯、お前好きな奴はいるか?」
「えっ?好きな子ですか?」
首をかしげる悟飯をじれったく思い、話を先に進める。
「いると仮定しよう。そいつとしたいことってあるか?」
「ええと…手を…繋げたらなって…」
あまりに純粋な答えにクウラは思わず噴き出した。
「わっ、笑わないでください先生!」
顔を赤くして起こる悟飯をなだめつつ謝る。
「ああ、すまんな。俺としてはキスくらいまで言ってほしかったんだが、いい方向に予想外でな…」
「キ、キキキキキキス!!?」
悟飯の動揺ぶりにクウラは危険を感じた。
「(これは奴に捕まったらケツ以外も壊されるな…。)」
細心の注意を払って監視しなければと自身に言い聞かせる。
「お前は今キスでこれだけ動揺した。それは好きな奴が相手だからだ。」
一呼吸置く。
「なら、好きでもなんでもない男にされたらどうだ?」
「ひっ…僕まだ女の子ともしたことないのに・・・」
涙ぐむ悟飯の頭を撫でて慰める。
「だから近付いたら危険なんだ。俺も奴をお前に近づけさせないように善処する。だが、俺の目が届かないところではそうはいかない。」
「ど…どうすれば…」
「自衛しろ。襲われたら殺す勢いで殺り返せ。」
クウラの目は真剣だった。
「こ…殺す…!?」
不穏な言葉に驚く悟飯。
「キスの例えを出したが、奴はそれ以上のことを平気でするぞ。怖ければ殺れ。」
「…は、はい…!」
無理やりではあるが納得させることは出来た。

「よし、帰っていいぞ。」
「はい、ありがとうございます先生!さようなら!」
元気よく教室を駈け出す悟飯の後姿を眺めながら、明日の授業の進め方について考えようと教科書に目を落としたほんのわずかな時間。クウラの肩を叩くものがいた。
悪寒がし、振り返ってみるとそこに果たして「奴」がいた。
「なかなか美味そうだったな、あの少年。」
悟飯の走っていった方を目で合図しながら笑う。
保険医の態度とは対象的にクウラは殺気を放つ。
「妙なことをしてみろ。殺してやる。」
ひしひしと伝わってくる殺気に対しても顔色一つ変えず鼻で笑う。
「出来ない癖に口だけは達者なようだ。」
ニヤニヤ笑いながらクウラの首を掴む。
「そうだな。あの少年、彼がお前のモノだというなら身を引いてやろうか?」
言わなければ恐らく自分の首が胴から離れることになるだろう。
それに当然悟飯も危険に晒してしまう。
「さあ、言ってみろ。大きな声であの少年の名前と彼が自分のものであるということを宣言してみろ!」
徐々に握った首に力が加えられるのがわかる。
「っく…」
「あまり強がるなよ。お前の気の強さと違って首の方はあまり強くないんだからな。」
自身のプライドも重要だが当然首と生徒の貞操には勝らない。
「悟飯は…」
保険医はプライドの高いクウラが口を開いたことに驚きながらも手の力は緩めなかった。
「悟飯は俺のものだ。ゲス野郎が。」
それを聞いてにやりと笑うとクウラの顔面を思い切り殴り飛ばしてから首から手を離した。
「一言余計だったぞ。まあ、プライドの高いお前がわざわざ私の命令に従ったのだ。大目に見てやろう。」
それにこれでお前も私と同罪だ、と付け加えて。


<あとがき>
ぶつ切りで終わるのはいつものことorz
(少なくともうちの)クウラおにい様は常識人です!間違ってもセルたんと違って子どもを襲いません。
セルたんなら「取り返しのつかないこと」を実技で教えてくれるんだろうなあ…。クウラおにい様マジ常識人。

タイトルは「口にはしないけれど他のやつよりも悟飯ちゃんのことを気にかけてるんだろうなあ」的な意味合いです。
好きって感情ではないですね。まだ。(まだ?)
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DBの悪役(概ね人外)に萌えまくり中。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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