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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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昨晩寝る前にうとうとしてたらふと脳裏をよぎったので。
エロくはないしグロくもないので安心して閲覧いただけます。


「うおおお放せ!私はなんもしてないぜっ!」
看守に引きづられ牢屋に連れていかれる少女。
ある牢屋の前で止まると手首に付けた無数のカギから一つを選りわけ鍵穴にねじ込む。
重い扉が開かれるとその中に少女を放り込む。
「お前の新しいセルメイトだ。」
そう一言、その牢屋の先客に告げると再び扉を閉ざす。
「私は何も盗んじゃいなーい!ただ死ぬまで借りているだけだー!!」
「うるさいぞ。」
未練がましく喚き散らす少女を鬱陶しそうに睨む先客。
声がする方に振り向いて見ると暗くてよくわからないが、明らかに人のものとは異なる脚部を持つ者が座っていた。
ただ脚部の形状から二足歩行の生物であることがうかがえる。妖怪の類かもしれない。
「あんたがどんな罪でここにいるのかは知らないけど私は…」
「聞きたいか?私がしたことを。」
少女の言い訳をさえぎる。罪状について語りたいわけではなく、少女の言い訳に興味がないと言った風であった。

この先ずっとこの暗く狭い地で暮らすことになるのだろう。それならば多少なりともセルメイトのことを知っておいた方が幾分暮らしやすいかもしれない。
「じゃあ聞こうじゃないか。何をしたんだ?」
表情を伺えないほどの暗がりだが、少女にはその異形の者が笑ったのがわかった。
「人を喰った。大勢の人間を貪り喰った。跡形も残さずな。」
姿の見えぬ異形の者の口からこぼれた恐ろしい言葉。だが、少女が恐怖に打ち震えることはなかった。
「跡形も残さないなんて食いしんぼうだな。でもそんなに大勢を納める胃袋がありそうには見えないがな。」
大体の大きさは視線の位置から掴めた。少女の1.5倍程度の身の丈であろうか。確かに大きいが大勢の人間を貪り喰うほどの胃袋を納めるには小さすぎる。
「失礼、貪り喰うという表現は不適切だったな。吸収の間違いだ。」
吸収とは言ってもその手段は姿も見えぬ今では皆目見当がつかず、真偽のほどを断定することは不可能だった。

その者の言ってることが本当なら自身も吸収される可能性がある。それでも恐怖はなかった。
「なんでそんなに大勢の人間を喰う必要があったんだ?いくらなんでも大食漢すぎるぞ。」
自分を恐れない少女に驚嘆した。他の人間は語って見せるまでもなくこの異形を見た瞬間に逃げ惑った。
「完全体になるためだ。貴様も人を喰わねば赤子のままだというなら成長のために喰うだろう?」
少女は少し考えると「わからない」と答えた。

「無駄話はこれくらいにしておこうか。メンツはそろった。ここから出るぞ。」
急に立ち上がると机の上の電気スタンドを点け、なにやら書き物を始めた。
明かりの下で露わになったその姿を見て少女は息をのんだ。「半虫半人」という表現が妥当といえる異形とも奇形ともとれるその成り。
少女の視線を感じた「半虫半人」はせせら笑った。
「どうした、この姿が怖いか?」
少女は握りしめた手の平の汗をぬぐいながら苦笑した。
「怖くはない。武者震いだ。」
戦えば勝ち目がないことが容易に見てとれた。戦うために生まれてきた存在だということもすぐさま察した。
先ほどまで悠然としていた少女の動揺を堪能するとペンを持ちなおす。だがまたすぐに手を止める。
「名を聞いていなかったな。」
「魔理沙。霧雨魔理沙。」
開口一番に名前を聞かなかった者がなぜいまさら名前を聞くのか不思議に思った魔理沙は、書状の内容を覗き見る。

「何勝手に…!」
紙にはタッグサバイバル受付用紙と書かれていた。自分の名前の上には「セル」と書いてある。これがこの生物の名前なのだろう。
「聞いていなかったのか?タッグサバイバルで10勝すればここから出られるというのがここのルールだ。」
「待って!私肉弾線の類は苦手で…」
焦る魔理沙を後目にセルは書状を封筒に入れた。
「貴様は飽くまで人数合わせだ。何もせずともここから出られるのだからありがたく思え。」
必死に封筒を奪おうとする魔理沙に追い打ちをかける。
「一生ここで暮らしたいのか?」
その言葉に魔理沙の動きが止まった。こんなところで一生を過ごすなら死を覚悟で挑戦してみた方がましかも知れない。
「わかった。ただ私は前に出ないからね!」
「それでいい。せいぜい邪魔だけはするなよ。」

※試合内容は面倒だからキンクリするYO!!
セルの功労で10勝できたんだYO!!

「これで私は自由だー!!」
塀の外に出た魔理沙は日光を全身に浴びながら大きく伸びをした。
「さて、塀の向こうで色々考えてた実験を家に帰って試さないとなー♪」
セルはうきうきと竹箒を取り出す魔理沙の頭を鷲掴んだ。
「待て。貴様この弱さでこの世界に居続けるつもりか?」
「えっ…まあ…。面白いキノコがありそうだから色々研究したいし…。」
今すぐこの場を離れんとする魔理沙の頭をしっかり掴み続ける。
「才能はある。それなのに貴様はそれを伸ばそうとしない。なぜだ?」
努力家で負けず嫌いな魔理沙にとって屈辱的な問いだった。
「ふっ…ふふふ…!今に見てろおお!前言撤回させてやるっ!!」
「その言葉は修業をするという意味にとっても構わないんだな?」
「当然っ!負けず嫌いと努力家に定評のある私に喧嘩を売ったのが間違いだったと後悔させてやる!」
その言葉にセルはニヤリと笑うと頭を離した。

「そうか。ならば当分お前のうちに厄介になるぞ。」
「は?」
意味が全く分からなかった。なぜ喧嘩を売ってきた張本人と同居する羽目になるのか。
「魔法しか能のないお前に私直々に武道を教えてやる。」
魔理沙は全力で首を横に振った。
「なんであんたはそこまで私のために…」
「お前のためではない。私のためだ。」
ますます意味がわからない。なぜ霧雨魔理沙が強くなることがセルのメリットにつながるのか。
「サイヤ人の細胞のせいでな、強い者と戦うことが好きで好きでたまらない。」
恐らく過去の死闘に思いを馳せているのだろう。邪悪な笑みを浮かべ愉悦にうち奮えていた。
「特に怒りを抱いているものはいい。全力で殺しにかかってくるからな。」
それほど怒りを抱いていない、とは決して言えそうになかった。

多少迷惑だが、セルの強さは本物である。彼を利用して自信が強くなれるならそれも悪くないと前向きに考える。
「わかったよ。その代り家事は頼んだぜb」
想定外の要求にセルは焦った。
「なに!?私にそんなプログラムは打ち込まれていないぞ!!」
魔理沙は意地悪そうに笑う。
「へえ。じゃあいらないよ。帰っていいぜ。」
「そ…それは困る!…ちくしょおおおお!!!!生物兵器の私がよりによって…か、か、家事だとおおお!!?」
愕然とするセルに魔理沙はシニカルな笑いを浮かべながら指を二本、天に突き立て言った。
「よろしく。」


<あとがき>
こうしてセルさんは霧雨家の主夫に(ry違う違う、こうしてセルさんは魔理沙と組むようになったのです。

よろしく一つのためにネットという大海を大航海してきたZE☆
指二本立ててよろしくって言うシーンあったっけ?と不安になったけど結局確認できなかった…。両方単体でしか確認してないんだよなぁ(指二本は画像、よろしくは文章)。
とりあえず魔理沙にセルと同じセリフ言わせて同じポーズとらせたかったんです。非常に下らんです。
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