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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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また緑の人に攻撃されそうだけど、これこれの続きを書くお。
虫けらが怖くて雑文が打てるk…セル様が怖くて雑文を打てるt…セル様には恐れ多いですが雑文を打たせていただきたい所存です。。

相変わらずセル魔理のパラレルです。サイヤ人の設定も原作と全く違います。まるで捏造のバーゲンセールだな…!


今日は日曜日。
教会にお祈りに行く途中で魔理沙はある親子に出会う。
どうやら彼らも教会に行くようだ。
「おはようございます。」
「おう、おはよう。ほら悟飯も挨拶するんだ。」
「おはようございます。」
悟飯と呼ばれた少年は礼儀正しく挨拶した。まだ幼いのに感心な子だ。
「あなた方も教会へ御祈りに?」
「いや、オラ達は司教様のところに用事があって行くんだ。」
あの司教に客人とは珍しい。
「司教様にですか…?」
父親はどこか楽しげに頷く。
「そう。司教様はつええからな。」
この人は司教の強さを知っている。あまり人と関わろうとしない司教の強さをなぜか知っている。
そう思うとこの人物に興味を持った。
「司教様にお稽古をつけてもらうんですか?」
「ああ、悟飯がな。オラは闘いに行く。」
教会の司教を相手に堂々と「闘いに行く」と言ってのける器量の大きさに魔理沙は驚く。
「悟飯くん、司教様にお稽古付けてもらうんだ?」
少し羨ましく思いながら少年に問いかける。
「はい、お父さんは甘すぎるから司教様にお稽古をつけてもらえってピッコロさん…あ、おじさんが言ってました。」

しばらくすると教会が見えてきた。
時間が遅いせいか人の姿はあまりなかった。
「おはようございます。」
挨拶をしながら扉を開くとレアスが迎えてくれた。
「おはようございます。お祈りですね?どうぞこちらへ。」
教会内に招きいれようとするレアスに父親が待ったをかける。
「なあ、ちょっと司教様に会えねえかな?」
見慣れない男の姿に首をかしげながらも用件をうかがうレアス。
「用件か?孫悟空が闘いに来たって伝えてくれ。」
その言葉にレアスは絶句した。こんな無礼な者に司教を会わせることなどできるはずがない。
「レアス、とりあえず司教様を呼んでこようか…?」
魔理沙の提案にレアスは小声で否定する。
「いいえ、お呼びしなくて結構です。」
「でも、本当に知り合いの人かもしれないし…」
会ってからまだほんの少ししかたっていないが、決して彼が悪い人物ではないことだけはわかった。
「…仕方ありません。名前だけ告げてきていただけますか?」
「わかった。行ってくるよ。」

ぱたぱたと教会内を走っていると急に後ろから声が聞こえた。
「教会内を走るな。」
振り返ってみると司教の姿があった。
「探しましたよ…って司教様の方が思いっきり走ってましたよね?」
「気のせいだ。最初からいた。」
「えっ…。や!でもさすがにそんな大きい体を見逃すはずはないですし…」
必死に首をかしげる魔理沙にあきれる。
「ふぅ…それで用件は何だ?」
「ああ、そうでした!ええと孫悟空さんという方が…」
魔理沙の言葉を遮り、司教は絶叫した。
「孫悟空だと!!?」
予想外の反応に驚愕する。
「は…はい。」
「わかった。すぐ行く。」
言い終わるや否や司教は姿を消した。
彼にとっては走っているだけなのかもしれないが、魔理沙の目で追える速度ではなかった。
「やっぱり走ったんじゃないですか…」

「孫悟空!!」
司教は男の名を呼びながら姿を現した。
「おお、セル!よし、いっちょやっかぁ!」
レアスは司教が駆け付けたことよりも孫悟空が彼の名前を知っていることに驚いた。
「また私の邪魔をするか、サイヤの生き残りが…!」
「オラは別におめえが悪さしなけりゃなんもしねえぞ。」
「悪さ…?悪さって一体…。」
身寄りのない自分を拾って育ててくれた司教が悪事を働いていたなんて何かの間違いである。
「たくさんの人間を殺した。そうだよな、セル?」
ローブで表情が伺いづらいが、セルの口は笑っているようだった。
「くく…そうだな、その通りだ。元凶は貴様にあるがな。」
孫悟空を指さす。その指先には恨みと殺意がこもっているのが見てとれた。
「オラが何をした?」
悟空に自覚はないようである。すかさずセルが指摘する。
「貴様は月を見ると大ザルになるだろう。それで今までに何人の命を奪った?」
その言葉に悟空は顔を顰める。
「わからない。確かにオラだって無意識のうちにわりぃことをしてた。でも、それとおめえの悪事は関係ねえ!」
関係ないという一言にセルは逆上した。
「関係ないだぁ!?ハハハ!面白いことを言うではないか。貴様らバケモノのせいで私がどんな目にあってきたと思う?」
「司教様…。」
神経を昂らせて我を失う司教を見ていることが、レアスにはとても辛かった。
「私までバケモノ扱いだ!人間と似た造形をしていながら細部の作りや色、あげくパワーまでもが規格外だからな!」
悟空の首を乱暴に掴む。
「お父さん!!」
悟空に近づく悟飯を無慈悲にも蹴り飛ばす。聖職者にはあるまじき行為であるが、今のセルにはそんなことを意に反している暇はなかった。
「ならば消してしまえばいい。奴らがそう望んだのだ!私をバケモノと祀り上げれば皆殺しにされることくらいわかっていただろうからな!」
掌に力を込める。
「かっ…おめえは…間違ってる…!オラだって地球人じゃねえ…。地球人からすればバケモノだ…。だけど…」
「だけど、貴様を愛して、育ててくれる者がいた。私とは違う。」

「そうじゃねえ!」
悟空は叫んだ。
「おめえは自分のことを不幸な奴だって思いこんでるだけだ!本当はおめえを慕ってくれるやつがいるのに・・・」
セルは鼻で笑った。
「そうだな。見返りを求めて、愛してもらいたいという見返りを求めて偽善をふりまけば愚かな者はそれに騙されて私についてくるだろう。」
レアスを横目で見る。
「私が憎かろう、レアスよ。殺しても構わんぞ。」
セルの手は震えていた。
「何をおっしゃるんですか司教様。あなたが私に教えてくださったではありませんか。無償の愛、アガペーという言葉を。」
レアスは微笑んだ。
「…な?オラの言った通りだろ?ホラ、この手を離してくれよ。」
しばらく考えた後、セルは悟空の首から手を離した。
いつからいたのか、ブリジットが倒れた悟飯を抱き起こしていた。そしてセルを振り返り一言。
「司教様はウチたちに同じ道を歩んでほしくなかったんですよね?」
「何を言っている…?」
ブリジットはセルの胸に飛び込んで笑った。
「愛を知らずに育つ恐ろしさ、自分が体験したからウチたちには優しくしてくれたんですよね?」
「……。」
自身の痴態が招いたこの収拾のつかない始末にセルは閉口した。

困惑するセルに悟空が助け船を出し、話を逸らす。
「おし!久々にいっちょやっぞセル!」
臨戦態勢に入る。
しがみつくブリジットを降ろすとセルもローブを脱ぎ臨戦態勢に入る。
「本当に久々だな。200年…それくらいか。」
悟空は頷く。
「おう、そんくれえだ。オラすっげえ強くなったぞ!」
その言葉にセルは笑う。その笑みは先ほどの卑屈なものからは想像もつかないほど、子供のように無邪気なものだった。
「そうか、私はしばらく戦いに身を置いていなかったからな。おそらくだいぶ鈍っているはずだ。」
軽く空を殴ってみる。鈍っているとは言ってもやはりそのスピードは常人にはとても追えない。
「そっかぁ。んじゃ、オラと修行すっか?」
「それも悪くないな。」
悟空はすぐに外に出ろと合図する。セルは頷く。
「そういうわけだ。しばらく留守を預かってくれ。」
「え…?彼と修行に出るんですか?あ、魔理沙はどうしましょう…。彼女にお別れを言ってあげたほうがよろしいのでは…。」
セルは少し考えると首を横に振った。
「きっと私の顔を見たら廊下を走ったと文句を言ってくるだろうからな。構わん。」
「は…?廊下を…ですか?」
事態が飲み込めないレアスに「こちらの話だ」と苦笑する。
「ブリジット、レアスを守ってやるんだぞ。」
「はい!」
二人の顔を見回した後、隅でおびえる悟飯を強引に担ぐ。
「わあああああ!!」
「お前も来い。…先ほどは悪かったな。」
背を向けたまま教会を去ろうとするセルに罵声を浴びせる者が一人。

「司教様だって走ってたじゃないですか!」
振り返るとものすごい剣幕でこちらを睨む魔理沙がいた。
「ずいぶんと文句を言いに来るのが遅かったな?」
魔理沙は悔しそうにうなずく。
「だって司教様が走るなって言ったからあの距離を歩いてきたんですよ…?」
教会といっても小さな宮殿ほどもあるこの館を言いつけ通りに歩いてきたらしい。
その健気さにセルは思わず噴き出した。
「そっ…そうか。うむ、ご苦労だった。」
頭を軽く撫でてやるとすぐに踵を返す。
「ちょっと…どこに行くんですか!?」
「修行に出る。それほど時間はかからんはずだ。」
唐突な出来事になんと言っていいかがわからなかった。
「うっ…なんで言ってくれなかったんですか…?」
少し落ち込む魔理沙にセルはこともなげに答える。
「怒られたくなかったからな。きっと廊下を走ったことを咎めるだろうと思っていたら案の定だ。」
「えっ…そんな理由で…。今度は怒りませんから、ちゃんとお別れしてください!!」
駆け寄ってくる魔理沙の唇に人差し指と中指で軽く触れる。触れた部分を自分の唇に重ね合わせて微笑む。
「覚えておこう。」
「あ…はい…お願いします。」
目の前であっさりとやってのけられた間接キスに心を乱され、言葉が思うように出てこない。
言葉を探しているうちにセルは行ってしまった。

「(うう…間接キスって貞潔に抵触しないのかな・・・。…って、なんで私が司教様の心配してるんだろ…!)」
魔理沙の動揺ぶりにレアスが笑う。
「司教様はあのような御身分であられながらとても素晴らしいエンターテイナーなんですよ。」
「え…エンターテイナー?」
ブリジットの頭を撫でながらレアスは続ける。
「この子は司教様のそんなところに憧れて大芸道を始めたんですよ。」
「えっとエンターテイナーってどういう意味ですっけ…?」
ニッコリ笑うと、ブリジットと声を合わせていった。
「人に娯楽を提供する人、ですよ。」
「えっ娯楽…?娯楽…。…娯楽!?そ、それって…」
「大丈夫ですよ、ちゃんと教義には則ってますから。」
ブリジットも笑って答えた。
「そうそう、愛のある綺麗なものならいいって司教様が仰ってましたよー。」
そんなムシのいい教義は聞いたことがない。
「まさか…ブリジットの大道芸っていうのも…」
恐る恐る聞いてみる。
「ああ、それは大丈夫ですよー。司教様が子供にはまだ早いって禁止しましたからー。」
「あ、よかった…。ってよくない!なにその俺ルール!帰ってきたら問い詰めないと!」
怒りをあらわにする魔理沙にレアスは苦笑した。
「あらあら、早速前言撤回…ですね。」


<あとがき>
帰ってきて早々怒られる司教様かわいそす
魔理沙は思いっきり勘違いしてますが、司教様の愛はそんな俗なものではないですよ。ちゅーどまりです。聖職者がえっちなのは私の理念に反しますので。
子供には早いとか難癖付けて禁止してるのは自分の子供を嫁(婿)に行かせたくない親心みたいなもんです。

このシリーズは見事に魔理沙がサブですねえ…。悟空としゃべってばっかだよ今回…。
でも悟空とセルが仲良しだったら的なIFっぽいのが描けてよかった!
ちゃんと最終的に悟空さにはデレたしなw悟飯ちゃんの扱いひでえけどorz
もう少し悟飯ちゃんを前面に出したかったけどセルさんが逆ギレ始めたら収拾がつかなくなって、気づいたら蹴り飛ばしてたという…。
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DBの悪役(概ね人外)に萌えまくり中。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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