相手を知るには

相手が何に対して怒っているのかを知れとかミトさんが言ってた気がする。
この雑文とは一切関係ないのですが。。

ブウ(ゴテンクス吸収)×セル。セルたん誘い受けという新境地。少しビッチくせえ。

ぎっちりと体を拘束する気のリング。
指を動かす程度なら可能だが、外すことなど到底できそうもない。
この輪を作りだしたやつがそれほどの実力者だと言うこと。
「これは外れないのか？」
そんな状況でもセルは悠然とした態度で訪ねる。
「逆に聞こう。外せると思うかね？」
セルは少し考える。自分と相手の力量を測るために。
「ふむ、やはり無理か。」
ここまできつく、幾重にも重ねられていれば解くことは不可能だと判断した。
「そういうことだ。大人しく私に吸収されたまえ。」
それを聞いてセルは笑った。
ブウはセルのそんな態度を訝しく思う。
「ふっ、まさか私がランチになる側に立たされるとはな。」
ブウは笑った。
「自身を過大評価しすぎだよ。」
「違う。比喩的な意味の喰われるではなく。」
今まで食物連鎖の頂点に立っていたはずの人間を搾取してきた自分。その自分を餌にするものが現れるとは思ってもみなかった。
この圧倒的に不利な状況かをどこか楽しんでいる自分がいた。
「貴様とはなにか近しいものを感じるよ。」
自身の体を構成する者の力を使用できるという点に置いて。
本当にそれだけか…？
「人を喰うところがか？」
それがブウの感じ取った同類臭らしい。
セルはそれを聞いて違和感を覚えた。
全く異なっているわけではないが正確とは言い難い。まさしく当たらずも遠からずと言ったところだ。
「いや…何かが違う…。確かめてみればわかるかもしれん。」
「どうやって？」
セルはにやりと笑った。
「相手を理解するには何をするのが一番手っ取り早いと思う？」
ブウは答えに詰まった。
相手を理解する。ブウには少々荷が勝ちすぎる質問だった。
見かねたセルは自身の口から答えを言う。
「私は中身を見るのが手っ取り早いと思う。」
「中身…？」
セルは首肯する。
「構造さえ把握できれば手っ取り早いだろう？」
それは物に対してか、はたまた者に対してか。それともモノに対してか。
「私がお前の中身を物色してもいいと言っているのかね？きっと…痛いぞ？」
生きたまま中身をひっかきまわされて痛いで済むはずがないだろうとセルは失笑する。
「構わん。貴様の調べ方がそれで、それによって正しい答えが導き出せると言うのなら。」
「”貴様の調べ方”と言ったな。じゃあ貴様はどのように調べるのだ？」
セルは待ってましたとばかりに笑う。
「性交だ。」
ブウは目を丸くした。
「そんなもので中身が見えるとでも？」
「少なくとも私は、な。性交と言っても義務的に行う交尾の類とは違う。」
焦らしたり詰ったり閉じ込めたり踏みつけたり舐めたり噛んだり千切ったり罵ったり捻じ切ったり握りつぶしたり縛ったり抉ったり揉んだり投げたり出したり捥いだり打ったり嗅いだり折ったり…もちろん挿れたり。
「色々試してみるさ。」
「お前…」
ブウは絶句した。同時に興味を持った。この男をここまで性に走らせる原因はどこにあるのかと。
「なに、アブノーマル嗜好なわけではないさ。”どんな相手”と”どんなプレイ”でもできるだけだ。」
「私でもか？」
冗談のつもりで聞いてみた。
セルは本気だった。
「私に例外はない。こいつを解いてくれさえすれば悦楽させてやる。」
「・・・・・・その身体で受けられるのか？」
「愚問だ。」
偽りのないことが自信に満ちた表情から察せられる。
気づいた時にはギャラクティカドーナツを解いていた。
まんまと乗せられたかも知れない、とブウは思った。それでも後悔はなかった。
このまま殺すには惜しい。
「君に興味がわいたよ。なぜそこまで性に貪欲なのか。」
「やればわかるさ。私もお前との類似点を明らかにしたいからな。」


＜あとがき＞
種の保存に熱心なうちのセルたん。ここまで包容力のあるビッチなら許せてしまう自分orz　むしろビッチじゃねえな。もっとパネエ存在。
なんだろ、たぶんH×Hのメルエム似だから私の中でキメラアントかなんかとダブってるのかも…。
女王＝セルたん、エサ＝セックス、レアモノ＝強い奴とのセックスってかんじかな。
でもメルエムってセルたんよりクウラ様に似てる気がするんだ…！どうでもいいね！いや、よくないかセルたんがクウラ様に殺られる…！orz