戦士の休息

戦士の休息リベンジ(前回はそのつもりで何が欲しいか言ってみろになったため)。
案の定セル魔理。健全を目指したけどどこか暗い感じ。

体が全く動かない。
もう指の先すら動かす余力はない。もっとも指なんてもう付いていないのだが。
声を出すこともできない。頭と喉は付いているのに。
体が熱い。風呂に入っているような温かさである。
視界がだんだんと霞む。もう何も見えない。
急に寒気がした。先ほどまでは風呂に入っているような温かさだったのに。
再起不能になってようやく気付く。

これが凶の壁。

「セル！何ぶっ倒れてんだよ！再生できるんだろ！？核があればどんだけバラバラになったって平気なんだろ！？なぁ！！？」
魔理沙らしきものの声が聞こえる。
何も知らない愚かな魔理沙。
再生には核は勿論、パワーが必要だ。パワーがなければ再生はできない。魔人ブウとは違う。
そんなことも知らないのか、と嘲笑する気力も、もうない。
「おい！聞けって！！早く再生しろよ！！バカっ！バカっ…！！」
怪我人の体を乱暴に扱うな。
「パワーか…？パワーが足りないから…再生できないのか…？」
やっと気づいたか、愚か者め。

顔に何か温かいものがこぼれおちたのを感じた。
何も見えないから何がこぼれたのかはわからない。
「足りないなら…足りないなら…そこらへんの人間2、3人かっさらってきてやる。喰えよ！」
バカなやつだ。
人に「人間になれ」と言っておきながら当の本人が人の道を踏み外してどうする？
この愚か者をどうしてくれようかと考えていると、そいつは急に笑いだした。
「あははは…だめなやつだな、お前に人間になれって言ったのに危うく私が人間の道を踏み外すとこだった。」
発言した時点で逸脱している、そう言い返してやりたかった。
「だったら…私を喰えよ…。それなら人の道を踏み外してないだろ…？」
声が震えていた。
お前なんかを喰ったら食当たりを起こしてしまう。願い下げだ。
「なんか言ってくれよ…。喰えよ！私を…私を喰えよぉぉぉ！！」
しつこい死にたがりだ。
私はお前なんか喰わないと…度言った…わか…んだ
「セル！？おい、なんで…なんで…。死ぬなよ！最強なんだろ！？完全体なんだろ！！？」
私が…ぬ？面…いこと…言う…つだ
「セル！セル！！セル！！！」
…から揺り…かすな…言っ…いる…ろう
「…セル…？」
魔……
「うそ…だよな？いつもみたくなんちゃってってやつだよな…？なぁ、いい加減にしないと私怒るぜ。」
な……ゃ……？
「なあ、早くなんちゃってって言ってよ…。再生してよ…。やめろよ…。そういうの…やめろ…よ」
……………
…………
………
……
…
・


＜あとがき＞
幽白ネタｻｰｾﾝ＞2、3人かっさらってくる

凶キャラはブロリーです。はい…
休息どころか永眠した感じだけどたぶん気のせい。
サクッと書けていい気分です。いつもこのくらいのペースで書けたらな…。

実は目が覚めたら病院でセルがリクエストに応えて魔理沙を喰おうとする→なんでそんなことだけ覚えてんだTEMEEEEEEEEE!!!!もう心配なんかしてやんねえ！氏ね！！
的なオチにしたかったけどシリアスが書きたかったからやめといた。