夢の銀河盗賊団

METEORのミッション100に同名のチームがあるんですが、キャラ選とネーミングがたまらなく私のツボにクリーンヒットなので文でもと。
クウラ様とスラッグが中心になりました。見ようによっちゃBLくさいです。注意です。
スラッグの性格がよくわからないわ、あのメンツで一番弱い(と思われる)わで少しいじられキャラになってますorz

ボージャック率いる盗賊団の船は地球へと舵をとっていた。
「綺麗な星だな地球とやらは。この星は俺のものだ。」
クウラは先刻からずっとモニターに映し出された地球を見つめていた。
寸分たりともモニターから目を離さない。
よほど地球が気に入ったのだろう。
そんなクウラの思いはザンギャの言葉で打ち砕かれた。
「だめよ。あれはボージャック様のものだから。」
ザンギャは薄笑いをしながらクウラの横に座る。
その後ろで神精樹の実を頬張りながら成り行きを見守っていたターレスが口を開いた。
「悪いことは言わない、妙な真似だけはよせよクウラ。」
俺たちじゃボスにはかなわねえしなと付け足して。
「あなたは賢いわねターレス。」
「へっ、クウラだって頭ではわかってるさ。だろ？」
クウラは視線をそらして「さあな」とだけ答えた。
「おいおい、俺は仲間外れか？」
スラッグが不満そうに顔を出す。
「ああ、貴様には関係ないだろう？」
そっけなく答えるクウラ。
「あんたもボージャック様の物を欲しがってるの？」
挑発的に睨むザンギャ。
「別にやる気がない奴に欠ける言葉はねーよ。」
スラッグには目もくれず実にかぶりつくターレス。
「みんなつめてえな…。」
がっくりとうなだれるスラッグの横顔に細長いものがぺちぺちと当たる。
顔を上げてみると背を向けたままのクウラの尻尾だということに気づいた。
「お前は何がしたいんだスラッグ。」
威圧的な物言いに少したじろぎながらもスラッグは応える。
「いや、なにって…。会話に混ざろうかと…。」
「だからってあの入り方はないわよね。」
肩をすくめるザンギャ。
「もう少し話題に繋がりやすい時に入れよな。」
実を食べ終わり席を立ちながら言うターレス。
相変わらずの三人の態度にスラッグの表情が見る間に歪む。
「うう…お前らももう少し言い方ってもんがあるだろう…？」
スラッグの顔を覗き込みながらザンギャは手をひらひらさせて席を立つ。
「ごめんね。私毒舌だからさ。クウラにでも慰めてもらったら？」
「はぁ？なぜ俺が…」
ザンギャはニッコリ笑って部屋から出ていった。
スラッグは恐る恐るクウラの様子をうかがう。
「クウラ…」
瞬間、頬に衝撃が走る。
体が思い切り吹き飛び、壁に叩きつけられた。
先ほどとは比べ物にならないほどの勢いで頬に尾が当たったらしい。
「！！？」
「スラッグ。」
椅子から立つとツカツカとスラッグの方へ歩を進める。
「喋りたいなら話題を振ればいいだろう？」
蚯蚓腫れになった頬を擦りながらスラッグは口を開く。
「そうだけどよ…なにもここまで…」
「例えばだ。人というのは吉報が好きだ。」
クウラの回りくどい説明に眉をひそめる。
「結論を言えよ。」
それを聞くと怒ったように無言で部屋から出ていこうとする。
慌ててクウラを引き戻そうとすると彼は立ち止った。
「結論を言えと言ったな。」
くるりと振り向くと少し照れくさそうに、
「俺のためにアレを盗ってこいといってるんだ。」
「アレって…」
呆然としているスラッグの頬をもう一度打ち、モニターに映し出された星を指さすと踵を返す。
「え、おま地球か！？地球はボージャックのだって…」
弱音を吐くスラッグにもう一発くれてやるとクウラは部屋から出た。
「痴話喧嘩お疲れさん。」
ドアの陰にはニヤついたターレスが座っていた。
「貴様…殺すぞ。」
「おっかねえな。俺はザンギャがなんて言って出てきたか知らねえから様子を見てただけだってのに。」
くっくと笑うターレスにデスビームを放つが、紙一重で避けられる。
そのまま笑いながら彼は行ってしまった。
「様子を見たいなら端から部屋を出るな！クソが！」
イライラがおさまらず壁を殴って八つ当たりする。
「もとはと言えばあいつのせいだ…。くそ、スラッグめ。この詫びは地球を貢ぐこと以外ではすまされんぞ…！」


＜あとがき＞
意訳：婚約指輪ならぬ婚約惑星ですねわかります！
プレゼントの規模がデカいってレベルじゃねーぞ！

強さって、
ボージャック(セルよりちょい弱い)＞ザンギャ(セルジュニアくらい)＞クウラ(フリーザよりちょい上)＞レタス＞スラッグ
ってことでおｋ？レタスより下の強さがよくわかんねorz
前々からスラッグさんを使いたかったのでこう言う形で書けてよかったです。
「夢の銀河盗賊団」最高！映画キャライイね！