DBの悪役中心ブログ。
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学パロ
クウラ様の指導力は異常。生徒指導やれよと思ったり思わなかったり。
拍手ありがとうございます!
クウラ様の指導力は異常。生徒指導やれよと思ったり思わなかったり。
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セルとベビーを見張ること数時間。
ようやくクウラが帰宅した。
「お帰りなさいませクウラs」
「クーラ!!」
メタルクウラを遮ってスラッグが飛び出す。
「まとわりつくな。」
スラッグを払いのけた。
恨めしそうにスラッグを睨みながらメタルクウラはクウラへ報告する。
「クウラ様、今朝クウラ様がご出勤なさった後にベビーが戻りました。」
「ほう、奴がか。今行こう。リビングか?」
「ええ・・・あ、クウラ様、セルのやつはいかが致しましょう?」
メタルクウラとしてはごく当たり前の質問をしたつもりだったが、主人の反応は予想外のものだった。
「なに・・・奴はまだ家にいるのか・・・?」
「は・・・クウラ様が待たせておくようにと申しつけなさったのでは・・・?」
首をかしげながらクウラはリビングへと走った。
「・・・なぜだ。」
リビングには果たしてセルの姿があった。
クウラの姿を認めると少し体をひくつかせた。
「いかがなさいましたか?」
「うむ、今日学校で奴の姿を見たのだが・・・」
メタルクウラは仰天した。
「ここにいる者全員で一日中見張りをしておりました。一瞬たりとも目を離してはおりません。」
正確に言えば一瞬逃げられたはいたが、その一瞬で瞬間移動を使ったのならばなぜまたここに戻ってきたのかの説明がつかない。
恐らく瞬間移動を使っていないはずである。
「そうか・・・だが、朝の会議にもきちんと出ていたし、校内を徘徊する姿も見ている。それは他の教員や生徒に確認を取ってもらえれば俺の勘違いでないことはわかるだろう。」
「無論、クウラ様を疑っているのではありません。何者かがセルになり済ましている可能性を懸念しているのです。」
「セルになって何のメリットがある?」
その質問にメタルは言葉を詰まらせた。代わりにベビーが口を開く。
「何のメリットって、普通にこいつは上玉だぜ?ま、俺ほど強けりゃさほどメリットはないけどそこらの雑魚なら十分こいつになりすますメリットはある。」
「ふん、それなりの強さもあり下半身もルーズだからな。なるほど、力のない変態には願ったりか・・・だがな。」
クウラは鼻で笑った。
「どうやって今日こいつが学校にこれないことを知った?」
一同騒然とする。
「さあな。なんかそういう能力が使えるやつでもいるんじゃねえの?」
言い出しっぺのくせに反論ができないベビー。
仕方なしにもう一度情報整理をしようと試みる。
ブルルルル
突然クウラの携帯が振動した。
「む、悟飯からだ。」
廊下に出て受話器をとる。
「なに、セルが!?待て、すぐに行く!」
そう言うとクウラは家を飛び出そうとする。
慌ててメタルクウラが呼びとめる。
「お待ちください!一体なにが!?」
「さあな。よくわからんが、悟飯の弟がセルと一緒に帰って来たらしいぞ。」
それを聞いたセルは捕縛された不自由な体を引きずってクウラの足もとまで這って来た。
「私も連れて行け。その偽物を私の手で殺さねば気が済まない。」
「いいだろう。ただし事情を聴いてからだ。」
超能力で縄を両断してやるとすぐに孫家へ向けて飛び立った。
「あ、先生・・・ってセル先生も!?」
「悪いが詳しいことは後だ。弟とセルに会わせてくれ。」
悟飯は申し訳なさそうに頭を下げた。
「それが・・・部屋に閉じこもってしまったんです。何を言っても出てきてくれなくて・・・」
「なるほど、お前の弟はそのセルが偽物であることを知っている可能性が高いな。」
それではなおさら説得が面倒だと唇をかむ。
だがそれもクウラだけで、セルの方はと言うと、
「偽物はしょせん偽物だ。私が再起不能にしてやる。」
と意気込んでいた。
何かに怒りをぶつけたくて仕方がないのか、自分と偽ってごはんに接触するものが許せないのか。それはセルにしかわからない。
「・・・まあいい。悟飯、どうにかして部屋に入れないか?俺としては話がしたいだけなのだが。」
セルの手綱を握り続けられる自信はあまりない。セルの中に少しでも昨日のダメージが残っているのならまた別だが。
「わかりました。なんとか、ごはんだけでも引きずり出してみます。」
悟飯は家の中に入っていった。
小一時間外で待っていると、悟飯がごはんを連れて表へ出てきた。
「ご苦労だったな悟飯。さて、ごはん。」
「・・・なんですか・・・?」
ごはんはセルと目を合わせようとはしなかった。
「セルについて聞かせてくれ。先に断っておくが、俺はお前が匿っているセルについてどうこうするつもりはない。生徒に害をなさない者ならば、な。」
ごはんは少し笑った。
「それなら大丈夫ですよ。彼・・・セルはそういう人じゃないですから。」
それを聞いたセルの目から涙がこぼれた。
彼が偽物を自分には呼んでくれない”セル”で呼んだことも、
”セルはそういう人じゃない”と断言したことも、
偽物ごときのためにここまで庇うのも、
今のセルの精神を揺さぶるには十分だった。
そしてその場にいた誰もが目を疑った。
怒り狂って家の中に侵入する姿も、家ごと破壊してしまう姿も容易に想像できたが、この姿だけは誰ひとりとして想像できなかった。
「あ・・・メロンちゃ・・・」
クウラはごはんを静止した。
「どうした、セル。気に入らないのなら壊すのだろう?泣いてる暇があるならさっさと行かないか。」
わざと煽った。セルがどんな行動をとるかはクウラにもわからなかった。
「だが・・・きっと私がそいつを壊せば・・・余計・・・ごはんに嫌われる・・・」
意外と冷静なセルにクウラは驚いた。
「では他の方法があるというのか?」
セルは俯きながら涙を拭いた。そして鼻の詰まった声で一言
「ごはんの・・・話を聞く」
と。
クウラはセルの頭を軽く撫でてやると、中で話をさせてもらえないかと提案した。
「えっと・・・まずどういう経緯で出会ったかですよね。信じてもらえないかもしれませんが、変なおじさんに作ってもらったんです。」
話が全く見えない。
「どういうことだ?作ったとはどういう風にだ?」
「僕の記憶にある人物をおじさんが一人選んでくれて人形を作ってくれたんです。」
「人形?人形が自立しているのか?」
ごはんは頷いた。
「魔法で動いているらしいです。露天商のような人で、人形と言っても手のひらサイズだと思ったからお願いして見たんです。そうしたら・・・」
「等身大で自立式だったわけか。恐らく本体と何らかの形でリンクしているから学校に来たのだろうな。」
クウラはその人形をどうするかについて考えた。
自我があまりなければ、自分とメタルクウラのような関係が気づけるかもしれないと考えたが、元がセルではそれも難しいかもしれない。
「ちなみに性格の方はどうなんだ?本体に近いのか?」
「こう言ういい方もなんですが、彼は人形というよりはペットに近い感じなんです。僕たち周りの人間の接し方次第で性格が変わるらしくて。」
これは占めたもの。こちらの接し方次第で好きな性格にできるのなら十分共存も可能であるはずだ。
「そうか、ならばその人形をうちのメタルクウラのようにはできんか?」
「え、メタル先生みたいにですか?」
悟飯が口を開いた。
「あくまでオリジナルの補佐的な立場に立たせるのだ。無論隷属させるという意味ではない。そういう風にはできないか?」
ごはんは少し考えると頷いた。
「そうですね、僕が勝手なことをしたせいでメロンちゃんを苦しめてしまったんですから、メロンちゃんもそれを望むなら、僕やってみます。」
「どうだ、セル?」
「そいつの名前はどうするのだ?セルなのか?セルは私なのに・・・」
クウラは頭が痛かった。この際呼び名などはただの記号でしかないということを小一時間説教してやりたかったが、面倒なことになりそうなので却下した。
「おい、ごはんどうにかしろ。こいつは変なことにうるさいからな・・・」
「えっとじゃあクウラ先生のところみたいにしてみようと思います。メタルなクウラだからメタルクウラなんですよね?じゃあパペットなセルで・・・」
「パペットセル・・・語呂悪くない?」
兄の悟飯が怪訝そうな顔をする。
「ええと、パペルくん・・・とか?」
クウラも悪ノリする。
「セルットでもいいのではないか?フュージョンしたみたいだな。」
「こら!真面目に考えろ!」
痺れを切らしたセルが怒鳴る。
「だいたい私の名前がメロンちゃんなのが・・・」
「じゃあパロンちゃん!」
空気を読まないごはんの提案にセル以外の者が噴き出した。
「もう・・・勝手にしてくれ・・・」
脱力するセルを後目に悟飯が意見を出す。
「でもごはん、やっぱりパペルくんが一番まともだったよ。」
「言いやすいしな。」
クウラもうんうんと頷く。
「じゃあパペルくんかな。」
名前も今後の方針も決まったところでクウラとセルは孫家を後にした。
帰路に着くとクウラがこんな話題を振った。
「なぜそのじじいはセルを選んだのだろうな?」
「さあな。」
喰い付きの悪いセルにクウラはこんなことを言う。
「相手が最も好意を寄せている相手を人形化したりしてな。」
「・・・お前、どうした・・・」
セルに引かれるとは思いもよらなかった。すぐに言い訳する。
「スラッグの万年春病でもうつったかな・・・」
クウラの言い訳を無視してセルはこんな考えを展開した。
「もしお前の言っていたことが本当なら、私はもうしばらく学校を休む。」
「は?人形がいるからと言ってそう何日も学校を休んでは・・・」
セルの顔は真剣だった。
「爺を探すんだ。そして爺に人形を作らせる。」
「お前・・・」
セルはふっと笑いかけた。
「かわいそうだろう?一対になるようにしてやらなければな。」
<あとがき>
クウラ様にべきべきに折られてから人の心について考えるようになったセルたん。
今までの自分本位なセルたんならパペルくんを壊して爺(=バビディ)を探し出して人形作らせてたと思います。ハーレムです。最悪ですねw
ネーミング案のことなんですが、セルットってセル+カカロットだよね・・・いやなんでもない。
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