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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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ゲロセル、セル飯のパラレル。
セルゲームは悟空一人で終わらせました。その時の損傷でちょっとプログラムがバグってます。更にゲロも19号も生きてるよ的なパラレル。

たぶんBLではないけどグロ注意。エロがないときは大抵グロでサーセンorz


Dr.ゲロの研究所の前で立ち尽くすセル。
彼は勝手な行動をとった自分を許してくれるだろうか。
「この場で立ち尽くしていても仕方がない。とりあえず中に…」
ノブに手をかけようとすると急に扉が開く。
「ん?なんだお前。」
「じゅ…19号…!」
出てきたのは19号だった。
「ゲロ様はお前ごときに会っている暇はないんだ。帰れ。」
冷たく言い放つと再び扉は閉ざされる。
「まっ…待ってくれ!」
閉じる扉の間に指を入れ、無理やりこじ開ける。
19号は鬱陶しそうに「帰れ」と言い放つ。
「頼む!少しだけでいい!会わせてくれ!!」
必死に懇願するセルの希望にこたえるかのように19号は扉を閉めるのをやめた。
「19号…」
「ゲロ様自らここにおいでになった。」
顔をあげてみると目の前にはゲロの姿があった。
「完全体のお前でも孫悟空を倒せないとはな。正直私は失望しているよ。」
「もっ申し訳ありません…!!」
以前のセルとは態度が全く違う。
なるほど、損傷が激しくプログラムに影響が出ているようだ。
これは利用価値があるとゲロはほくそ笑む。
「ガラクタがおめおめと私の前に現れおって…」
「今度は…今度こそは…!!」
ゲロの様子を伺う19号に合図を送る。
「仕方がない、これが最後だ。奥に来い。」
「は、はい!」

嬉々として奥の部屋に入るとそこには様々な器具が完備されていた。
「こ…これは…?」
「いいからそこに寝ろ。」
疑問に思いながらもセルは寝台に横たわる。
「(改造でもされるんだろうか…。)」
改造されることによりさらに強くなれるならなにも苦ではない。むしろ喜びすら覚えるだろう。
「さて、始めるか。」
「はい。まずはどこから?」
まがまがしい形状の器具を両手に19号は尋ねる。
「腹からだ。腹に大切なパーツを多く詰め込んであるからな。」
「はい。」
返事をした瞬間、19号はチェーンソーのスイッチを入れる。
「えっ?」
驚くセルの腹部に垂直に振り下ろされる禍々しい刃。
奇声を挙げ火花を散らしながら銀色のモンスターはセルの腹の上を暴れる。
「…だめですね。」
ひしゃげた歯とは裏腹にセルの腹には傷一つなかった。
「ぬぅ…硬く作りすぎたな…。」
「こ…これは一体…?」
ゲロは状況を理解できていないセルに自身の非情な計画をきかせる。
「捨てる前にお前のパーツを再利用しようと思ってな。その化け物並の再生力、17号に使わせたら鬼に金棒だ。」
セルは愕然とした。
「捨てる…?化け物…?」
それでもゲロは無慈悲な行動をとり続ける。
「この際腹にこだわらなくてもいいだろう。取れるパーツはすべて回収しろ、19号。」
「了解。」
「まっ…!待て…」
抗う暇もなく、もともと損傷の激しい箇所を容赦なく切り開かれていく。
あたりに血の匂いが立ち込める。
閑静な部屋に肉の裂ける音とセルの断末魔とが響き渡る。
抵抗できぬように何本も薬を投与された。もう悲鳴を上げる気力すら残っていない。
混濁する意識の中、「もういらない」という言葉を聞いた気がした。

眠い。まだ寝ていたい。蒲団がとても暖かくて柔らかくて心地がいいから。
布団?なぜ布団の中にいるのだろう?
疑問に思い眼を開けてみる。あたりには見慣れない部屋と調度品と少年の姿があった。
「あっ、目が覚めましたよ!」
「こ…ここは…?」
きょろきょろと見回してみるがやはりここがどこかは分からない。
「僕の家です。すごくボロボロだったから仙豆を食べさせて家まで運んだんですけど…。」
どうやらこの少年が自分の命を救ってくれたらしい。
「何があったんですか?僕でよければ貴方をこんなにした人たちをやっつけてきますよ。」
少年の目は真剣そのものだった。冗談で言っているわけではなく、本当にやっつけられるほどの力を有しているのだろう。
「いや…いいんだ。自分の不始末だからな。ありがとう。」
「でも…」
少年は納得いかないといった顔をしていた。
「そんなことより何か恩を返させてくれないか?」
「えっ!僕そんなつもりで助けたんじゃ…」
少年の素直さに思わず笑みがこぼれた。
「もちろん、それはわかっているさ。だが、あのままでは確実に私は死んでいた。そんな私がこうして生きていられるのは、やはり君のおかげなんだ。」
「じゃあ…お母さんのお手伝い…畑仕事をしてあげてください。お父さんは働かないって怒ってるんで。」
セルはそれを聞いて頷くと立ち上がる。
「あ、待って!まだ本調子じゃないでしょう?休んでてください!ほら、これ食べて!!」
少年の手には一切れのメロンがあった。
「メ…メロン…?」
驚くセルに少年はにっこりほほ笑む。
「だってメロンが好きそうな体の色だから。」
「いや別にメロンが好きなわけでは…」
言い訳に困るセルの口にメロンを運ぶ少年。
「ところでメロンちゃんのお名前は?」
「メ、メロンちゃん!?」
名前までもう決まっているらしい。
本名を名乗ろうとしたが、もうあの名前に価値がないことに気づく。
「メロンちゃんでいいさ。他にいい名前を持ち合わせていなくてな。」
それを聞いて「じゃあ、メロンちゃんですね。」と少年は笑った。
「僕は孫悟飯です。よろしくメロンちゃん!」
新しい名前は自然とセルの心を高揚させた。
心の底が温まるのを感じた。
「よろしく、悟飯」


<あとがき>
孫という名前を聞いてもノーリアクションなのはまだ頭が寝ぼけてるからです。
この後悟空と対面して修羅場になるんだろうなあ…w

セルから見た悟飯ちゃんは恩人だけど悟飯ちゃんから見たセルってなんなんでしょうね。
ペット…?ちょっと珍獣な感じのペット…?
愛があれば何でもいいよもう。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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