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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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※BL注意!!
セルフリ、クウラ魔理沙な内容。
気がつけばいつものセル魔理orz


「ただいまー」
魔理沙が帰宅するとジュニア達が出迎えてくれた。
「魔理沙だー」
「魔理沙が帰って来たー」
「お帰りー」
群がるジュニア達の頭を順番に撫でてやる。
「セルはどうした?」
いつも出迎えはセルがしてくれる。
「えっとねー」
「こら!秘密にしろって言ってただろ!」
一人のジュニアがもう一人のジュニアの口を押さえる。
「なんだよ、隠し事か?」
セルが隠し事とは珍しい。あとでじっくりジュニアから聞き出そうと考えた魔理沙は、自室に荷物を置きに行こうと階段に足を掛ける。
「あー!だめだって!!」
ジュニアが焦りながら魔理沙の方へ飛んでくる。
驚いた魔理沙は反射的に階段を駆け上った。
「魔理沙を行かせるなー!」
「僕たちがパパに消されちゃうからな!」
迫ってくるジュニア達に恐怖感を覚えた。
「ひいいい!私が何をしたんだよおお!?」
ひたすら走る。自分の部屋はとうに通過した。
走り続けると目の前は行き止まり――セルの部屋の前だった。
このままジュニア達に捕まるのは恐ろしい。だが、勝手にセルの部屋に飛び込むのも恐ろしい。
「(くっそー…。ん、待てよ?あいつは普段普通に私が寝てる時に部屋に入ってくるじゃない…!)」
言い訳ならいくらでもできる。ただ命の保証があるかは別だが。
命の保証があるかはジュニアに捕まった時だってわからない。ならば死なばもろともである。
「うりゃあっ!!」

勢いよくドアを開ける。セルがいた。彼の下に別の誰かがいることが伺えた。
魔理沙と目が合う。セルの表情は凍っていた。
「……。」
「ひっ…あああああ!!」
奇声を上げながらもと来た道を引き返そうとすると、ジュニアに道をふさがれる。
「あ…あわわわわわ」
動転の余りわけのわからない言葉を呟いていると、耳元をビームがかする。
「ぎゃあああああ!!」
ジュニア達の断末魔が廊下に響き渡る。ジュニアの体はビームによって貫かれていた。
殺される。瞬時にそう悟った。悟ったと同時に体が動く。
「きゃああああああああああ!!」
耳をふさいで首を大きく横に振りながら階段を転がり落ちる。

セルは魔理沙を追わなかった。
ベッドに座り直し、頭を抱える。
「さて、どうしたらいいと思う?フリーザ。」
「ボクが行っても余計事態を悪化させるんじゃないですか、セルさん。」
遠まわしな「自分で行って頭を床に擦りつけろ」というメッセージ。
「あいつはただの謝罪には耳を貸さんぞ。」
「それくらい自分で工夫してくださいよ。大体あなたが僕を襲ったんでしょう?」
反論の余地がない。セルは軽く舌打ちする。
「ふ…ん、私だってやむを得ずお前で我慢してるんだ。」
「ボクだって抗うほどの力があれば丁重にお断りしてますよ。」

その頃魔理沙はリビングで膝を抱えていた。
自分のパートナーが自分に内緒で同じ性別の者と交わっていたのだから当然である。ましてや情事の最中を目撃してしまったのだ。
「はは…セルってホモだったのか…な。」
これからのことやセルにとって自分はどういう存在だったのか、この前の夜這いもどきは遊びだったのかなど様々な要因が魔理沙を悩ませる。
突然、隣に誰かが座った。
セルかと思い、少し引き気味に顔を上げるとそこにいるのはセルではなかった。
どこかフリーザに似ている。そんな感じの男だった。
「どなた…?」
「俺の名はクウラ。フリーザの兄だ。」
なるほど兄弟なら似ているのも合点がいく。
クウラは続けた。
「弟が虫野郎に世話になっているみたいだからな。挨拶に来たんだが…」
魔理沙の心境は複雑だった。このクウラという男がセルをどうするのかを見たいと思う反面、彼と同じ立場の自分自身はフリーザをどうこうしようという気が全く起きない。
負けず嫌いな自分が何を委縮しているんだろうと冷笑する。
落ち込む魔理沙に構わずクウラは続ける。
「思わぬ収穫だ。」
ぼうっと話を聞いている魔理沙の顎を掴み、無理矢理顔を引き寄せられる。
「俺の親衛隊に入らないか?」
「親衛隊…ですか?」
唐突すぎて事態を把握できない。
「そうだ、クウラ機甲戦隊と言うんだがな。フリーザの下らん特戦隊と違って皆優秀だ。」
どうやら兄弟仲はあまりよくないようだ。今回の「挨拶」も弟をダシに気に入らない者を消しておくという算段なのだろう。

特にこの男に惹かれたわけではないが、親衛隊というのも悪くはないと魔理沙は考えた。
気まずい思いをしてまでここに残るのも、セルの言い訳を聞くのもうんざりだ。
「ここにいなくて済むんですよね?」
「当然だ。宇宙を駆け回ることになるからな。」
このままこの男についていこうか、そう考えた。だが、ついていく前に聞いておくことがある。
「なんで私をスカウトしようと思ったんですか?」
クウラは愚問だと言いたげに笑った。
「この星を消そうと思っていたら目の前にちょうど消すには惜しい逸材がいた。それだけだ。」
「え!この星を消す…って!?」
セルの口からフリーザのしていたことは聞かされていたため兄であるクウラがこのような発言をすることも何ら不思議ではない。
だが、解せない。生物を絶滅させるだけならともかく、星事態を消しては生業である「星の地上げ」は行えない。
「俺はフリーザとは違い気に入らない者がいると星ごと消さねば気が済まない性質でな。」
セルごとこの星を消してしまおうということらしい。

魔理沙は悩んだ。いくらなんでもやり過ぎではないか、と。
本当にこの男について行っていいものか、と。
「行きたければ行くがいい。最も私がこの程度に消されるはずはないがな。」
聞き覚えのある声の主が魔理沙の背後に立っていた。
「ふん、言ってくれるな虫風情が。」
クウラを無視して話を続けるセル。
「何がショックだ?私がフリーザと交わっていたことか?それを隠していたことか?それとも…」
「全部だ!!」
目に涙を湛えながら怒鳴り散らす。
セルは怯まず続ける。
「女の私を無視して人外♂と性戯を執り行うことが許せない…か?」
「違う!さっきの二つだけだ!!そんなのは…そんなのは違う!」
必死に否定するもセルは全く意に反さず、畳み掛ける。
「あんなゲテモノですら勃たせられるのだ。お前に出来ぬはずはない。もう一度確かめてみるか?」
こう言う時だけ真剣になるセルが嫌いだった。自分を困らせることだけは手を抜かない。
「いやだ、いやだ。お前なんか嫌いだ!」
頬を掴む手を払いのけようとするも離れない。とてももどかしい。

セルは魔理沙にもたれかかりながら囁き続ける。
「クウラに助けを求めてみるか?クウラごときがどうこうできる相手ではないぞ。」
横目でクウラの様子をうかがってみる。セルの言うとおり彼は手出しをしようとはしなかった。
「お前がホモは嫌だ、フリーザと交わるなと言うならその通りにしてやろう。ただし、新しい掃き溜めが必要だ。」
地面に打ち付けるほどの勢いで頭を掴み、撫でまわす。
「賢い魔理沙なら私の言いたいことが分かるな?」
先ほどのショックと今この身に迫る恐怖でどうにかなってしまったのだろうか、魔理沙はわけのわからないことを口走る。
「ゆーにーどだっちわいふ?」
意味のわからない不意打ちにセルは面食らった。当然クウラも呆気にとられる。
それでもここで引き下がっては負けだとばかりにセルは張り合う。
「そうだ。お前がダッチワイフになればいい。」
「ノーノーノー。あいきゃんのっとぷれいヒワイナコト!」
どうやら完全に壊れてしまったらしい。
「…クウラ、要るか?」
「要らん!貴様が責任を持て!」

このままにしておくのは酷だと考えたセルは魔理沙を気絶させる。
「ふう…目覚めた時には治っているだろう。」
「貴様が壊しておいてなんと横暴な…!」
毛布を掛けてやりながらにやりと笑う。
「これがうちの教育方針だ。魔理沙もそれで納得している。」
それは反論する権利すら与えていないだけではないかと思ったが、言ってしまった後の仕打ちを考えるととても言えない台詞であった。
「用が済んだらさっさと弟を連れて帰るんだな。」
「言われなくともそのつもりだ。…あまり彼女をいじめてやるな。」
クウラの心配を余計な御世話だと笑い飛ばす。
「どんなに滅茶苦茶にしても責任は持ってやるつもりだ。貴様がいらん心配をする必要はない。」


<あとがき>
クウラお兄さんは常識人…セルと比べると。
うちの魔理沙はたまに意味不明な発言をしますが、意味不明な発言をすればセルの興味が削がれると思っての行動です。病気とかじゃありません。

よくセルフリを見かけるから自分でも書いてみようと思ったけど無理でした!
本命はクウ魔理の方だったんですが、どこまで書いていいやらわからなかったので比較的早めにセルさんに止めに入ってもらいました。普通に早すぎたな!orz
ジュニア達はどうなったんでしょうね…。セルと違って再生できないんだよなあの子たち…。
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