セル魔理の雑文を

眠いのに16:00から教習所あるじゃん！(現在時刻14:00)ってわけで眠気覚ましにセル魔理の雑文でも。
舞空闘劇のセルのIFストーリーをネタに。あの死にたがりっぷりはとてもおいしい。
ギャグを描こうと思ったら途中からシリアスグロ(バイオレンス)になってしまったのでご注意！ギャグやエロを書く方法教えてくださいorz

恒例ですが実際のキャラとは異なる性格・セリフ回しの場合がございますのでご注意を↓

「んぎゃっ！」
短い悲鳴を上げながら倒れ込む少女が一人と、その様をつまらなそうに眺めている男が一人。
「はっ…！鼻血が！！鼻血が出とぅぅぅああ！！？」
全てを言い終える前に少女は男によって池に投げ込まれた。その動作には小石を投げるような気軽さが伺えた。
「ちょうど池があってよかったな。」
池から這い上がろうとする少女に手を貸すそぶりも見せず男は冷たく言い放った。
「ハハ…別にハンカチくらい持ってるからいらないお世話だぜ…。」
スカートの裾を絞りながら男を睨んだ。だが、男は動じる様子もなくこう返した。
「それはすまなかった。何分私はフェミニストでね。」
少女は今更差し出された手を不愉快そうに一瞥し、彼の親指を関節と正反対の向きに折り曲げた。
彼女の細腕で指の骨が折れるはずもなく、仮に折れ曲がったとしても彼女の機嫌が治るはずもなく。

「ずいぶんとご機嫌斜めだな、魔ァ理沙？」
さも自分はご機嫌ですと言わんばかりの腹立たしい声音。魔理沙の神経を逆なでするのにはこの一言で十分だった。
「私に話しかけるな！この戦闘狂のバッタ野郎！！」
言葉と同時に魔理沙の拳がバッタ野郎と呼ばれた男の鳩尾に入る。それでも彼の表情は変わらない。
「軽いパンチだな。」
骨に沿うように彼女の拳を指でなぞる。不快に感じ手を引っ込めようとするもたった二本の指に阻止される。
「軽ーく摘まんだだけで動きが止まったぞ。」
児童が小動物を嬲るそれと寸分変わらぬ表情で男はそのまま指先に力を込めた。
バキンという嫌な音は彼女の絶叫の中に紛れて消えた。

「あっ…おええぇ！？ぐぅぅぅうううあぅぅ！！？？」
言葉にならない叫び声を上げながら魔理沙は地面を転げ回った。
男は「うっかり主人の大切にしていた皿を割ってしまったメイド」のような顔で魔理沙の苦悶の顔を眺めた。
「やはりお前では私を満たせない…。」
男は素早く彼女の手首を手刀で切り落とした。まるでウェディングケーキをカットする新郎新婦のような晴れ渡った表情で。
「これでもう手首が痛むことはあるまい。…なに？今度は切り口が痛いだと？」
転げ回る彼女を抑え込みながら、とめどなく血が溢れる切り口に舌を這わせた。
「追い詰めればパワーアップするかと思ったが…どうやら期待外れのようだ。」
退化して短くなったはずの尾を無理矢理引き伸ばし、先端の棘を傷口に突き刺した。
「本来ならばもう人間を吸収する必要はないが、このまま見殺しにするというのも酷なものだ。せめて私の力の一部となって生きるがいい。」

「あっうっ…うぐああああおぉぉ！」
腕の痛みと養分の吸収で薄れていく意識の中で、無我夢中で魔理沙は男の腕をつかんだ。
そのまま掌に体中の霊力を集中させて爆発させた。
既に虫の息と考え、警戒を怠っていた男は片腕を失った。
自らの腕を消し飛ばした者を見下ろす男の表情は愉悦で満ちていた。
「おお…！私の腕を…おおおお！！」
傷口から尾を抜くと既に事切れた彼女を嬉々として抱き寄せた。


「次に生まれてくる時は私を殺して見せてくれ。」


＜あとがき＞
骨折経験がないのでうまく表現ができません＞＜
実際の骨折はこんなんじゃない！と思われましても苦情は出さないで頂けると嬉しいです(指摘は大歓迎！)。
最初はギャグ路線で「ねーなんでセルは戦うのー？」って感じで行こうとしたんですが、うっかりバイオレンスにorz
脱線しないようなら今度挑戦します＞ギャグ路線