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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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舞空闘劇のフリーザ様IFストーリーのセルに悶えたのでセルを良い子にしてみる。
フリーザ様だと(性格よくわからなくて)動かしずらいので魔理沙を悪い子にしてみる。

世界観?キャラの性格・嗜好?ハハッワロス状態なので注意です。


「セル…」
ゲロの残したメッセージがCPUを通して流される。
その音声にカプセルの中で眠っていたセルは目を覚ます。
「この世界を牛耳っている者がいる。」
セルは静かに目を開ける。
「その者の名は霧雨魔理沙。」
カプセルを素手でぶち破る。
ガラスの破片が飛び散り水溶液が流れ出す。
「証明するのだ。お前が最強であることを。」

「魔理沙…」
自分の中には様々な生物の細胞が使われており、魔理沙も例外ではなかった。
「私と同じ細胞を持つ者…」
思考が乱れる。殺すことを躊躇しそうだった。
最強を証明するために息の根を止める必要があるのか、と。
最強ならば、自身より弱いものを生かしていても問題はないのではないか。
最強なのだから弱い奴がいくら修業を積もうと越えられないのだから。

殺すことを戸惑い、殺意を抱こうとすれば最強という言葉に囚われる。
わからない。自分のなすべきことが。
当然魔理沙を殺せば自身が最強であり、ゲロのプログラミング通りである。他人に作られた道を歩く上で困難なことは自身で作った道を歩くことよりはるかに軽微だ。感情のコントロールを自在にできるのならば。
生みの親も、同様の細胞を共有している者も魔理沙を残して他にはいない。
そんなセルにとって魔理沙を自分の手で消してしまったら、最強という目標を達成してしまった後どうすればいいのだろうか?何をしてこの半永久的に続く命を削ればいいのだろうか…?

葛藤する心とは裏腹に、体は魔理沙のもとを目指していた。
魔理沙を殺し、最強を証明しろと擦り込まれているのだから当然である。
無意識に魔理沙の居城を壊滅させる。だが、城は壊れても魔理沙は生きていた。
「なかなかやるようだが、私には勝てないぜ。」
「それはどうかな。私はお前を超えうる存在だ。」
魔理沙は笑った。
「笑わせるぜ。私が宇宙一だ。」
その自信が表す通り魔理沙は強かった。
いくら攻撃を浴びせようとびくともしない。
魔理沙の掌が光るたびにセルの体が欠損する。

「死ぬ前に名前を言ってみな。覚えてやるぜ。」
「…セルだ。私は死なんぞ…!何度でも再生できる…」
とはいっても再生にはパワーを要する。それに核がなければ再生できない。決して不死身ではなかった。
地面に這いつくばるセルの上に魔理沙はどかっと座る。
「セルか。ついでだ、その強さの秘訣も聞いておいてやろう。」
「お前の細胞だ…。」
魔理沙は笑い転げた。
「私の細胞?面白いこと言うじゃないか。」
「冗談で言っているわけではない。ドクターゲロが貴様だけではない、様々な達人の細胞を用いて生み出したのが私だ。」

魔理沙は愉快そうに笑い転げた。
「通りでセミの割に顔立ちが整ってるわけだ!セミにしとくにはもったいない…」
魔理沙はセルの頭をぺちぺち叩くと誘った。
「どうする?遊び相手として生かしておいてやろうか。」
セルは一瞬その言葉に魅せられた。
共存。自分にとって無二の存在と共に生き、退屈することなく死ねる、と。
だが、セルの中のプログラムがそれを、最強の座に付くこともできない負け犬が醜く生き伸びることを許さなかった。
最強でないなら生きている価値はない、不良品だ、と。そう告げた。

「ふん、貴様の下につくくらいなら死んだ方がマシだ。」
生きたい。生きたい。生きたい。
死にたくない。死にたくない。死にたくない。
退屈でも、苦しくても、辛くても、越えられなくても、最強でなくても、
魔理沙と共に生きてみたい、彼女とたくさん戦って、自分も強くなって、彼女はもっと強くなって、自分はそんな彼女を超えたくて、一心不乱に修行して、そう、ナンバー2、でも、いい、じゃない、彼女と、一緒に、、、、

死ね。

「そうか、残念だ。…楽しかったよ。」
魔理沙は残念そうに呟く。

あああああああああああああああああああああああああ

殺されるのが怖いわけじゃない。ここに来る前にも殺される覚悟はしていた。
ただ、彼女を殺さなければ生きることを許さない自分のプログラム。それが唯一の誤算。
次第に自分の中がとても熱くなるのを感じた。
自爆。
どうやら彼女に殺されることも叶わないらしい。

「貴様も私と一緒に死ねえええ!!!!」
彼女はこの程度では死なない、いや死ねない。心ではわかりきっていた。
「自爆か?私はこの程度じゃ死なないが…」
すぐさまセルの核となる部分をえぐり出して粉々に砕いた。
「…っぐうううああああ!!」
断末魔の叫びを上げ、セルは息絶えた。
蒼く血に染まった手をぬぐいながら魔理沙はセルから離れる。
「…ちょっともったいなかったかな…まあ、いいや。」


落ちた帽子を拾って被ると、思いだしたように呟いた。
「そういえば…なんであいつ、泣いてたんだろう…?」


<あとがき>
良い子っていうか感情持っちゃっただけって感じですね;
ゲロの作ったやつらって(19号以外)みんなゲロの思い通りに動かないから、心の中での抗いがあってもおかしくないんじゃね?的な。
天才の顔を立てて、その感情は行動には反映されないようにしてみました。

一応IFフリーザの設定をそのまま持ってきてますので、魔理沙はドラゴンボールで不死身になってます。
それはともかく魔理沙がヴィランだと有情ですね。
もっとエログロくしたかったけどヴィランが魔理沙なんでせつなめにとどめておきました。

生かしておいてやる、とかとどめを魔理沙の手で、なんてのはただの気まぐれでもセルに興味を持っての行動でもどちらの認識でも構いません。
セルを浮かばれなくするも魔理沙の有情っぷりに拍車をかけるもあなた次第ということで。
一応私は前者はきまぐれで後者は表情から何となく読み取ったんじゃないかと考えながら打ちました。
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