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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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悟空←セル←フリーザ文。
少し病んでるように見えるかもです。グロ、エロはないと思いますが、BL・・・?注意です。


最近セルが物思いにふけるようになった。
以前に比べてフリーザの”運動”に付き合うことが少なくなった。
当然、フリーザは退屈で仕方なかった。
自分より格下の部下とでは大した効果が得られないし、兄クウラは「下らない」と言い張って付き合ってくれる様子もない。
「セルさん、今日も”運動”に付き合っていただけないのですか?」
「あー・・・」
フリーザの話をまるで聞いていなかった。
ぼぅっと遠くを見つめたままで、表情にも覇気が見られない。
「そんなに悩みがあるのでしたら相談に乗りますよ。」
それを聞いてセルはフリーザの方をくるりと向いた。
「では参考までに聞こう。」
小さくため息をついてからぽつりぽつりと喋り出した。
「息子のことが好きか?」
「は?クリーザのことが?・・・ええ、実子ですからね。パパがボクに注いでくれた程度の愛は注いでいましたけど。」
セルジュニアについての話だろうか。
「クリーザが殺されたらどうする?」
「当然、ボク自らそいつを殺しに行きますよ。星ごとね。」
セルは質問の意図を一切説明せずに続けた。
「ドラゴンボールで生き返るではないか。」
その言葉はフリーザを逆上させるには十分だった。
「なんてことをおっしゃるんですか!?ドラゴンボールで生き返るですって?生き返ればどうなってもいいということでは…」
「ふむ、それが普通だよな。」
予想外のセルの言葉に唖然とする。
今まで怒っていたことが一気に吹き飛んだ。
「悪の帝王と呼ぶにふさわしい貴様ですらそうだ。」
その物言いにカチンときた。だから尋ねてみた。
「そう言うセルさんはどうなんですか?」
「私はお前と違って親の愛情を受けていないからな。よくわからん。」
それに元は兵器なのだから理解する必要もない、と笑う。
「そう、私は兵器だ。だが、お前は違う。違うから愛を知ってる。じゃあ、サイヤ人はどうなんだ?」
セルはサイヤ人は兵器ではないから愛があるとでも思っているのだろう。
それがフリーザにはおかしくて仕方がなかった。
「サイヤ人は戦闘民族です。元来残虐性の高い種族で、愛などと言う感情は希薄ですよ。あなたもご存知でしょう?」
セルはハッとした顔をした。
「私が愛を知らないのはサイヤ人の血のせい・・・?」
「断言はできませんよ。セルさんのことを隅々まで把握しているわけではないので。可能性の一つとして考えられるだけです。」
瞬間、セルは俯き、黙り込んだ。
地雷を踏んでしまったかと焦るフリーザ。懸命にフォローを試みる。
「あ、あの・・・セルさんは・・・お優しいところもあると思いますよ?」
困惑するフリーザを見てセルは笑う。
「いや、私はそんなことを考えていたのではないさ。ただ、孫悟空のことをな。」
また、孫悟空だ。
彼はいつまでも孫悟空のことを引きずり、過去に囚われている。
自分自身、孫悟空にズタズタにされたプライドのことを引きずったままではあるが、引きずる理由がセルのそれとは全く違う。
セルは孫悟空を想っている。
本来孫悟空を殺すために生み出された戦闘兵器がターゲットを想い慕うなんて恋愛小説の読みすぎだと嘲笑したいものだが、彼の好きなことが闘いなのだから仕方がない。
愛し方が歪んでいるのだ。
手をつなぎたいだとか、キスをしたいだとかそういうことではなく、相手を実力で捻じ伏せ、恐怖におののかせたくて仕方がないのだ。
征服などと言う俗なものに興味がないと言っておきながら、実際に求めていることは「蹂躙」と言う名の征服なのだ。
恐らく、好きなことをしたい対象が孫悟空なため、彼に抱いている感情を愛と錯覚しているのだろう。
しかしフリーザにとってセル愛の形や対象なんてどうでもよかったが、自分の”運動相手”をその場にいもしない者に奪われるのは不愉快極まりなかった。
「セルさんは孫悟空が淡白だということを認識してどう思われました?」
その質問に躊躇うことなくにやりと笑い、
「ますます欲しくなった。」
と一言。
「振り向いてくれないのなら力づくで、首の骨を折ってでもこちらを向かせたくなるだろう?」
その言葉に鳥肌が立つ。
「そうですね。ボクもそう思いますよ。」
「そしてたっぷり嬲って、飽きたら捨てたい。」
その言葉に体がうち震える。
「そうですね。ボクもそう思いますよ。」
我慢できなかった。
目の前にいる男を、今彼自身が言ったものと同じ目にあわせてやりたくてたまらなかった。
きっと彼も孫悟空を目の前にこう思うのだろう。
ヤりたくて殺りたくてたまらないのだろう。
だが、ヤりたくても殺りたくてもそれを可能にする実力がない。
御馳走を目の前に食べられない状態なのだろう。
そう考えると、自分にそんな苦痛を与えるほどの実力を有するこの男が余計に憎らしく、愛おしく思える。

「(待っててくださいね。ボクが強くなったその時には、あなたをいただきますから。)」
そうすれば今度は自分がセルの興味の対象となり、彼に捕食されるのだろう。
そうしたらまた自分が彼を欲するのだろう。
喰って喰われて。
ずっとずっと。
永遠にその繰り返し。
孫悟空などという邪魔な存在が介入しない二人だけのゲームの始まり。


<あとがき>
悟空を冷酷にしたサイコパスがセルたんだと思ってる。
王子とは逆に悟空はどんどん淡白になってったよなー・・・
闘いを嫌がる悟飯ちゃんを無理矢理闘わせてニヤニヤしてた悟空に少し疑問を覚えたセルたんのお話でした。
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