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視点がくるくる変わって鬱陶しくてすいません;
三人称視点じゃ最近は文打てねえのですorz
スラクウ(スラッグ×クウラ)という異色っぷり。あと一応セルフリも。
先生の家に着いてまず最初に視界に入ったのは壊れた扉だった。
「セルめ…。」
先生は苦々しい表情で吐き捨てると、大声で”誰か”を呼んだ。
「おい、誰かいないのか!?いるならさっさと出て来い!説明してもらうぞ。」
呼びかけにこたえるように二回から飛び下りた人が一人。
そのひとの体は金属でできているかのような光沢を放っていた。
それ以上に驚かされたのはその容姿だった。
まさに先生と瓜二つ。サイボーグ化した先生といった感じだった。
「お前しかいないのか。」
「あいにく他の者は出払っておりまして。」
淡々と答える。
「貴様セルが来た時に家にいなかったのか?」
彼は首を横に振る。
「いえ、ですが実力的に阻止は無理と判断したため放置しました。」
「ふ…ん、まぁいいだろう。破片を片付けておけ。客が通るからな。」
命令を受け彼は跪き、
「仰せのままに。」
と言い終わるか終わらないかのうちに指先から複数の気弾を放つ。
その気弾は扉の残骸をさらに細かく打ち砕き、舞い上がらせた。
すかさず舞い上がったそれらを睨む。するとどういう了見か、睨まれたそれらは発光して消えうせた。
仕組みがよくわからなかったが超能力の類なのだろうと思いこむことにした。
「片付いたな。入れ、悟飯。」
先生の落ち着いた態度に少し戸惑いながらも僕は挨拶をして中へ上がった。
リビングに入ると見たこともない人物がくつろいでいた。
外見からナメック星人であることがうかがえる。
「おお、クーラ!待ちわびたぞ!」
先生の客人なのだろうか。先頭に立っていた僕は先生に道を譲った。
だが、先生のその男に対する態度は客人に対してのそれではなかった。
「貴様ここから生きて帰れると思うなよ。」
あって早々に物騒な発言をする先生に恐怖を感じた。
「おい、なぜこの男を通した!?」
従者の彼に罵声を浴びせる。
「はっ、この男がクウラ様の友人であると述べていたので。」
その言葉に満足できなかったのだろう。先生は彼をけり上げながらいった、
「貴様はどこの馬の骨ともわからぬやつの言葉を信じて俺の機嫌を損ねようというのか?」
けりあげられた彼は悠然と一回転しながら着地するとすぐに跪く。
「恐れながら申し上げます。私は確たる証拠も示さぬ者の言葉を鵜呑みにするほど愚劣な脳みそは持ち合わせておりません。」
舌打ちする先生に彼は一枚の封筒を差し出す。
封筒を開き、中に入っているものを見ている先生をにやにや眺める男。
「貴様…。」
見終わった先生の表情が険しいものになる。
尾で彼を殴り飛ばすと先生は僕の方へ歩み寄った。
「すまんな、少し立て込んできた。今日のところは…」
「はい、帰りますね。」
僕は少しさみしそうな顔をしてしまったのかもしれない。そう思ったのは普段人と距離をおきたがる先生が頭を撫でてくれたからだ。
どうやら悟飯が帰ったらしい。
そして”スラッグ”という名のナメック星人。これは面白いことになってきた。
「おい、フリーザ。スラッグというやつを知ってるか?」
私の口からスラッグの名が出たことを驚いているのだろうか。フリーザは目を丸くしている。
「スラッグ…ああ、昔クウラとつるんでいたナメック星人でしたっけ。あんまり弱くて捨てられたとかなんとか…。」
クウラが弱いと思って切り捨てたものなら私にとっては何の価値もなさそうだ。
「ふん、弱いのか。つまらんな。」
私の態度を見てフリーザは笑いだした。
「なにがおかしい?」
「フフフ。確かにスラッグ自体には興味ないかもしれませんけど、クウラとはなかなか面白い因縁があるんですよ。」
クウラの過去がわかると言うのはありがたいことだ。やつは私より弱いが色々とやりづらい。奴の情報は多いに越したことがない。
「面白そうだな。聞かせてくれ。」
「盗聴かなんかをしているんでしょう?自分の目や耳で確かめてみたらいかがです?」
それもそうだ。どうしてもわからないことをフリーザから聞き出せばいいか。
悟飯を見送った俺はリビングに戻る。
そして封筒をスラッグに叩きつける。
「わざわざ俺に殺されるために来るとはご苦労だったな。」
スラッグは「とんでもない」と首を横に振る。
「俺はお前とやり直したくてここまで来たんだ。」
「ふん、こんなハメ撮り写真で脅してか?」
封筒を指さす。
封筒の中には、はるか昔に奴と目合った時の写真が入っていた。
「とてもじゃないが円滑な関係が築けるとは思わんがな。」
破り捨てなかったのはそれを破り捨てたとしても意味がないから。
恐らく焼き増しなりなんなりしてあるだろう。無意味なことはしない。
「ご…誤解だ。俺はそいつを脅しに使うつもりはなかった。お前の家来を信用させるために…」
メタルクウラの方をちらと見る。
俺の視線を感じた奴は説明を始めた。
「写真の中のクウラ様の表情から察するに、この男がクウラ様の敵である可能性は限りなく低いと考え、信用しました。」
相変わらずの機械的な対応にうんざりする。あとで感情を植え付けておく必要がありそうだ。
「なあクーラ、やり直さないか?」
空気の読めないスラッグに苛立つ。
「俺はもう遊びはやめた。俺の体が目当てなら今すぐ帰れ。」
地球に来てから一度たりともその手の行為は行っていない。その気にすらならない。
「やめた…だと?あのクーラが…!?」
その言い方は不愉快極まりなかったが、確かに昔の俺は絶倫だった。
絶倫だったというのは少々語弊があるか。”性を喰い物にしていた”という方が正確か。
「ああ、本当にやめた。なんなら試してみるか?もっとも貴様ごときでは勃たせることすらできんだろうが…。」
俺の言葉を受けてスラッグはにやりと笑った。
昔からそうだった。俺が挑発してスラッグのやつがそれに乗る。少しだけ懐かしさを覚えた。
「おお、クウラのやつスラッグとヤるらしいぞ!」
思わずはしゃぐ私を横目にフリーザは笑う。
「小学生みたいですね。そんなにセックスが物珍しいですか?」
その言葉は挑発と受け取っていいのだろうか。
「クウラのは、な。まあいいさ、珍しくないと言うなら相手をしてくれよ。」
「まるで僕がアバズレみたいな物言いですね。どうせ嫌だと言ってもやるんでしょう?あなたの家に連れ去られた時点で覚悟はしていましたよ。」
なかなか物分かりがいいではないか。
「ではいただこうか。」
「マジで勃つ気配がないな…。クーラ、お前本当にクーラか…?」
スラッグのバカらしい質問に思わず笑いが漏れる。
「笑った!クーラは笑ってる方がk」
「黙れ!さっさと扱いて勃たせてみせろ!」
罵声を浴びせるがスラッグの表情が曇ることはなかった。
「変わらないな。その女王様みたいn」
「帝王だ。間違えるなアホが!」
そう言えばあのころもよくこんなアホなことを言っていた。
踏んでも殴っても俺にべたべたくっついてくる。
「(俺がこいつを捨てたのは弱かったからでもウザかったからでもない。)」
仕事を辞めて地球に来た時、今までの”帝王クウラ”を捨てたかった。
俺を取り巻くものすべてを捨て去って、”ただのクウラ”として地球で暮らしてみたかった。
「(悪いことを…したのかもしれんな。)」
何も言わずに飛び出してきた。
言えばこいつのことだ、きっと泣きついてくるから。
逃げづらくなるから。
「おい、スラッグ。」
「ん?」
「俺のもとで奴隷でもやらないか?」
「おおお、出たぜクーラの女王様モード」
女王と言われたことが腹立たしかったことと、せっかく女王と言われたのだからという妙な協調性とが入り混じり、俺はスラッグを踏みつけていた。
「やるかやらないか、答えろ。」
「やる、やるって女王様。」
そのスラッグの笑顔が腹立たしくて踏みつける足により一層の力がこもった。
<あとがき>
野菜絶滅見たらスラッグがピッコロさんのことを「ピーコロ」って言ってたのがツボってクウラ様のことを「クーラ」と呼ばせることにした。
スラッグの性格わかんね。とりあえず悪の塊ってことくらいしかわかんね(普通ナメック星人って悪と善の心があるけどスラッグには生まれつき悪しかないらしい)。
うちのスラッグは犬です。駄目な子ですが愛すべきだめな子です。
うちのセルたんは脳がちょっぴりがきんちょだから下ネタが大好きです。
小学生は褒め言葉(実年齢的な意味で)。
S | M | T | W | T | F | S |
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セル贔屓でブロやクウラ、ジャネやタレ、フリなんかもちまちまと。
悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。