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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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強さ的な意味で。
わざわざ微エロお題から引っ張って来たのに物理的な強さにかかっててサーセンw

学パロ。クウラと悟飯の続き。
やっと薬屋決まった!


「そうだ、ペットに餌をやってくる。お前はそこで食っていろ。」
そう言うとクウラはソファから立ち上がる。
ペットがいるなんて初耳だった。
「何を飼ってるんですか?」
おそらく犬猫のような一般的なものだろうと悟飯は考えていた。
だが、クウラは説明に困った様子で唸り声をあげていた。
「あれは何と形容すべきか…。百聞は一見にしかずという言葉がここまで身にしみるとはな。見たいか?」
悟飯は大きく頷く。
「なら付いて来い。きっと驚くぞ。」
悟飯は期待に胸を膨らませながらクウラの後を歩く。
様々な動物を思い描きながらペットの待つ部屋に足を踏み入れる。
「紹介しよう。俺のペットのヒルデガーンだ。強そうだろう?」
とにかくとても大きな怪物が目の前に立ちはだかっていた。
およそゲームや漫画に出てくる街を破壊しつくす悪い怪物という例えが一番しっくりくるような成りと形である。
それ以外の形容は確かに難しい。昆虫に類するのかそれとも獣に類するのか悟飯には見当もつかない。
「つ…強そう…ですね…!!」
クウラのペットでなければ瞬殺されていたに違いない。それほどまでにこの怪物の威圧感はすさまじかった。
クウラは得意げに言う。
「俺が今まで出会ったやつの中で一位二位を争う強さだぞ。」
あながち出まかせではなさそうだ。この怪物に頭を撫でられただけで自分の首はぐしゃぐしゃになり、胴から離れることは容易に推察できる。
「よくこんなすごいのを手なずけましたね…。」
「まさかこんな姿になるとは思わなかったからな。昔はもっとこう…小さかったんだ。」
ライオンも小さなうちから育てれば懐くというが、この怪物も例に洩れなかったらしい。
「小さかった…想像がつかないや…。」
呆気にとられる悟飯にクウラは笑う。
「俺も想像できん姿だったぞ。何分、最初は下半身だけだったからな。まさか上半身が生えてくるとは思わなかったぞ。」
「へ?」
下半身だけの生物というのも想像に難いが、そんな珍妙なものをペットとして迎え入れたクウラの趣向もなかなか理解しがたい。
「シャアアア」
ヒルデガーンは唸り声をあげ大きな体を丸くする。
「待っていろ。今食わせてやる。」
ひとしきり頭を撫でてやると、クウラは部屋から出る。
不思議に思った悟飯はクウラの後を追う。
「ご飯はあげないんですか?」
「よく考えろ。あの図体の胃袋を満たすほどの食料をあの場に置けると思うか?」
確かにその通りだ。悟飯が納得している横でクウラはあるスイッチを押した。
窓のようなものが開く音が聞こえる。そういえばヒルデガーンのいた部屋は全体がガラス張りになっていた。おそらくそれの開いた音だろう。
「自分の餌は自分で探す。そういう方針にしている。あいつのおかげで俺はここにいられるのだから感謝しないとな。」
悟飯にはクウラが何を言っているのかわからなかった。
「仕事の話さ。ヒルが俺の代わりに働いてくれてるんだ。」
「働く代わりに養ってるってことですか?」
クウラは一瞬困った表情を浮かべながらも「そうだ」と頷いた。
「飯は自給自足にさせているが、他のサービスはしてやってる。」
「なるほど。」
納得している悟飯の首根っこを引っ張る。
「さっさと残りを喰って片付けるぞ。」

クウラの家を訪れてから数週間が過ぎたある日の放課後。
クウラから嬉しい誘いが。
「おい、悟飯。明日から連休だが社会科見学に行かないか?」
「わー、ずっと楽しみにしてたんですよ先生!」
嬉しそうにする悟飯に一枚のプリントを手渡す。
「行き先や持ち物を書いておいた。しっかり準備しておけ。」
「はい!」
嬉々としながらプリントを眺める悟飯を満足そうに見つめるクウラ。
「そうそう、今日は早く寝ておけよ。朝が早いからな。」
「はい!しっかり寝ておきます!」
悟飯の返事が終わるか終らないかのうちにクウラの携帯が鳴り出した。
「電話だ。悪いな。」
携帯を手に取ると教室を出、人気のない場所に移動する。
着信は薬屋からだった。
軽く深呼吸して電話に出る。
「俺だ」
「久しいな、クウラ。新薬を開発したんだ。試してみないか?」
ぶしつけな要求に顔をしかめるクウラ。
「随分と勝手じゃないか。…まあいい、なんの薬だ?」
「この前売った奴の強化版だ。」
効能には相変わらず興味がわかなかったが、どのような方法で強化されたかにとても興味をそそられた。
「面白そうだな。明日そっちに行った時に買ってやる。用意しておけ。」
「わかった。しかし、お前随分と行動が早いな?」
「もともと明日、訪ねるつもりだったんだ。」
それを聞いて相手は嬉しそうに笑う。
「そうか、私もクウラに会いたかったところだ。きっと驚くぞ。以前あった時と変わっているから。」
くっくっとクウラも笑う。
「知ってるさ。言葉使いから随分と知性が感じられるようになって驚いていたところだ。そうそう、変わったというと…。」
一端言葉を呑みこむ。
「奴も変わったぞ。」
憎しみの籠った声音でそう呟く。
「奴…ああ、セルのことか。その話はまた明日聞かせてもらおうか。」
「…そうだな。」
少し安心した。セルのことはできれば直接話しておきたかったから。
「ところで明日来るのはお前一人か?」
「いや、俺の生徒を一人連れて行く。」
声の主は少し考えて「わかった。」と答える。
電話を切ろうとした途端、横から電話をかすめ取られる。

「私だ。覚えているだろう?」
「その声…セルか。」
セルは気づいてもらえたことが嬉しいらしい。
「わかったか?随分とお互いに変わったようだからな、気づかれないかと思ったが…。」
「声でわかるさ。しかし、私が言うのもなんだが、お前も喋り方が理知的になったな。」
「はっはっ、粗野なだけではモテないからな。」
セルの軽口に声の主は「違いない。」と笑う。
ただ一人クウラだけは笑っていなかった。
「貴様、携帯を返せ!」
セルに掴みかかろうとするも、簡単にかわされる。
クウラを無視して会話を進める。
「私はあの時より強くなったぞ。今なら勝てるかもしれん。」
「私も強くなったぞ。恐らくまだお前には負けない。そうだな、せいぜい…」
今まであった者の中から自分に勝てそうなものを検索しているらしい。
「ああ、クウラのヒルくらいだろうな。いい勝負ができそうな者は。」
その言葉にセルは顔をしかめる。
「ヒル…?」
聞き覚えのない名前だった。
だが、以前殺されかけた相手がいい勝負ができそうと言っているのだからよほどの強さなのだろう。
「クウラに伝えてくれ。ヒルに会いたいと。」
「だめだ。ヒルは連れていかん。」
横から二人の会話を聞いていたクウラがダメ出しする。
「ヒルは確かに俺のペットだが、あくまでヒルの自由は制限できない。そう言うルールになってる。」
「だそうだ。残念だったな。」
話が見えないためつまらなそうな態度で応対するセル。
「そうか。仕方ないな。ところでセルは来るのか?」
その質問に思わず後ずさる。
「…行くはずがないだろう。私だって馬鹿じゃあない。完全に勝算が見込めぬ者のところへおめおめと出向くわけがなかろう。」
「慎重だな。何か痛い目でもみたのか?」
その質問に思わず噴き出すクウラと恐ろしい形相で睨みつけるセル。
「一度殺されかけてるんだ。当然だろう?」
「(一度?大嘘だな…くくく。)」
笑いを必死にこらえる。
「もう殺さない。うちのキュウリさえ喰わなければな。」
「(きゅ…キュウリ…くっくっく)」
笑い転げるクウラの腹に重い一撃をくらわせ、黙らせる。
「とにかく、私は慎重になった。十分なパワーを得るまで貴様の元へは行かん!」
「残念だ。」
彼はまだ何か言いかけたようだが、セルは怒りにまかせて電源を切ってしまった。
「チッ、やりづらい奴だ。」
携帯をクウラの方に放り投げると腹立たしそうに階段を下りていった。
「ついてこないのか…。不安材料の一因だったが、とりあえずこちらの方は解決だな。」

携帯を持って教室に戻る。
どうやら悟飯は律儀に待っていたらしい。
「あ、よかった…。このまま先生が戻らなかったらどうしようかと…。」
「すまんな、明日の訪問先から野暮用でな。」
嬉しそうなクウラを見て悟飯は不思議そうにする。
「先生、嬉しそうですね?」
「ん?一つ不安材料が消えたからな。」
疑問は拭えなかったがクウラが嬉しそうなので悟飯も感化されたらしい。
「それはよろこばしいことですね。」
悟飯も微笑む。

「クウラめ…私が大人しくすると思ったか?」
トンボの形をしたスパイロボを指先で弄びながらセルは言う。
「まだ”ヒル”とやらについても聞いてないしな。奴といい勝負…か、楽しませてくれそうだ。」
合図を送りトンボを飛ばす。
「ママが作ってくれたこいつを有効活用してやろうじゃないか。」


<あとがき>
ママ=CPU。皮肉を込めて言ってます。マザコンとかではないです。たぶん。
もともとデータと細胞の採取のために作られたものだけど、セルさんが違う使い方をしております。
神出鬼没なのもいろんなところにこいつを飛ばして見てるからです。面白そうなことには首を突っ込むと。
しかし本当に私は映画キャラ好きだなあ…。ヒルデガーンとクウラ様とか直接的な接点皆無w知らねえよそんなんw

薬屋さんはMETEORやって初めて「こいつってこんな喋り方できるの!?」ってショックを受けた彼を使うことにしました。
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DBの悪役(概ね人外)に萌えまくり中。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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