DBの悪役中心ブログ。
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今日は勉強する意欲がないですorz
世界の色が変わった日 の続き。
アバウトのお題2の「一目惚れの恋のお題」からどうぞ。
前回までのあらすじ
悟飯ちゃんが重症の人造人間を拾って家で飼う居候させることになりました。
世界の色が変わった日 の続き。
アバウトのお題2の「一目惚れの恋のお題」からどうぞ。
前回までのあらすじ
悟飯ちゃんが重症の人造人間を拾って家で
「ほら、悟飯ちゃん起きるだ!」
母、チチの声で目を覚ます。
そういえばまだ「彼」のことを紹介していなかった。
「おはようございます。お母さん、あの…」
悟飯の言葉を遮ってチチは言う。
「メロンちゃんさんが畑仕事を手伝ってくれてるだ。お前も悟空さを呼んで来て手伝わせてけろ。」
「え!お母さんメロンちゃんに会ってるんですか!?」
あれほど休んでいろと言ったのに「彼」は言いつけに従わなかったようだ。
「ああ、今朝起きた時に畑に人がいたから何事かと思ったら、悟飯ちゃんが助けた人だっただな。」
「え…そんな早くから…?ぼ、僕お父さんを呼んできます!」
急いで飛び起きると外に出る。
「おはよう、悟飯」
声のする方を見ると「彼」の姿があった。
挨拶を返すよりも先に悟飯は叫んでいた。
「まだ安静にしていた方がいいって言ったじゃないですか!」
「いや、私は人造人間だからな。パーツさえ付いていれば案外どうとでもなるんだ。」
平然とする「彼」とは裏腹に悟飯は思いっきり首を横に振る。
「そんなことないですよ!すごく苦しそうにしてましたよ!とにかく今お父さんを呼んでくるので座っててください!」
無理やり近くの切り株に座らせると悟飯はすっ飛んで行った。
「悟飯が帰って来た時に仕事をしていたらまたどやされるんだろうな。しばらく大人しくしているか。」
しばらくすると悟飯が大人を連れて戻ってきた。
おそらくそれが悟飯の父親なのだろう。
「…ん?おめえ…!!」
「彼」の顔を見るなり父親は目を丸くする。
「なっ…貴様…!!」
「彼」も当然驚きを隠せない。
「知り合いなんですか?お父さん。」
「ああ、セルっちゅう悪い奴だ。」
悟飯は大きく首を横に振り、否定する。
「そんなことありません!誰かと勘違いしてるんですよお父さん!」
「いや、わかる。オラはコイツと闘ったからな。」
父親の表情から冗談で言っているわけではないことが伺えた。
不安になった悟飯は「彼」の方を見る。
険しい顔つきで父親を睨んでいた「彼」は、悟飯の視線を感じると笑顔を見せた。
「違う…よね、メロンちゃん…。メロンちゃんは悪い人なんかじゃ…ないよね?」
今にも泣きだしそうな顔で「彼」を見つめる悟飯。
肯定したかった。悟飯を安心させるために。
否定したかった。「セル」として暴れ回った過去の自分を。
それでも罪深い自分の口からそんなことがいえるはずもなく。
ただ、ただ、無理やり笑顔を作って悟飯に笑いかけることしかできなかった。
どちらを口にしても怖いから。
本当のことを言って悟飯に嫌われるのも、嘘をついてこの男の口から真実を話されることも。
「…すまねえ、オラの勘違いだった。」
父親はそう言うと悟飯の頭を撫でる。
「え…本当…?」
涙でぐしゃぐしゃになった悟飯が顔を上げる。
「オラの知ってるアイツはこんな顔で笑わねえ。」
こんなに人間味のある笑顔はできなかった、と。
それを聞いて「彼」の心の中が熱くなる。
自分は「人造人間のセル」ではなくなったのだと確信する。
そして安堵する。悟飯の傍に居てもいいのだと。
「よかった…メロンちゃんが悪い人じゃなくてよかった…!」
悟飯は嬉しそうに「彼」の胸の中へ飛び込む。
その様子を見て父親も笑う。
そして、
「オラ悟空っちゅうんだ。よろしくな!」
右手を差し出す。
「彼」も自己紹介をする。
「はじめまして、悟空。私の名は…」
「メロンちゃんです!」
悟飯の紹介に苦笑しながらも右手を差し出し、
「よろしく。」
と微笑む。
「おう、よろしくな!」
握手を交わすとちょうどチチが現れた。
「あ、悟空さ!今日という今日は仕事をしてもらうだ!」
チチの姿を視認すると悟空の顔がひきつる。
「げっ…オラちょっと修行に…」
「ダメだ!!」
その様子を見て「彼」は驚く。
「悟空はいつもあんな感じなのか?」
悟飯は少し恥ずかしそうにうなずく。
「はい…恥ずかしながらいつもあんな感じです。」
チチと悟飯の強い説得で「彼」は部屋で休むことになった。
代わりに悟空が畑で働かされている。
「なんだか悟空に申し訳ないな。」
悟飯は首を横に振る。
「お父さんもたまには仕事をした方がいいですし、なによりメロンちゃんは病み上がりなんだからゆっくり休んでいてください。」
「すまない。」
そう言いながらぼーっと窓の外を眺める「彼」。
そんな彼の後姿を見つめながら先刻の疑問を口にする。
「メロンちゃんはお父さんのこと知ってたんですか…?」
「いや、お前に似ていたから少し驚いただけだ。」
淡々と嘘をつく自分に嫌気がさした。
「そんなに似てないような…。」
「そうか?少なくとも私は血を分けた親がいないからな。少し不思議な気分になったんだ。」
それを聞くと悟飯は「なるほど」と納得する。
そして笑いながらこう言う。
「それなら僕もメロンちゃんに初めて会った時に不思議な気分になりましたよ。他人じゃないなって!」
嬉しそうな悟飯の笑顔を見て少し寂しそうに微笑む「彼」。
「なんでそんな顔をするんですか、メロンちゃん…。」
悟飯の表情も悲しげに変わる。
「彼」は慌てて笑ってみせる。
「い、いや仮に本当に血が繋がってたら…そう!結婚できないからな!!」
悟飯は呆然とする。
「結婚…て…僕、男ですよ。メロンちゃんもそうですよね…?」
「ん、結婚というのは異性でないとできないのか?」
さも、わからないと言ったリアクションをしてみせる。
「そうですよ!知らなかったんですか…!?」
「ううう、まだ造られて日が浅いんだ。世間知らずなのは仕方あるまい…!!」
無理やり世間知らずであるということでやり過ごそうと試みる。
「それなら仕方ないですね。じゃあ、僕が色々教えてあげますから!」
「本当か!?あ、いや、ありがとう悟飯。」
慌てて理性を呼び戻す。無知と貞潔を装うのもなかなか骨が折れる。
「(それでも、こうして悟飯の傍にいられるだけで私は幸せだ。)」
二度目の奇跡が無くたって、一度目のこの奇跡に感謝することができるだけで幸福なのだから。
<あとがき>
悟空さはいい人。もちろん何か企んでるんだろうなと察知したらこんな配慮はしないでしょうけどね。
ちなみに悟空さの知ってる「セル」っちゅう奴はすげえ鬼畜な笑顔でしか笑ってくれないらしいよ!
どうでもいいけどメロンちゃんがチチに名乗ったシーンがすごく見てみたいのは私だけではあるまい(自分でメロンちゃんって名乗るのは勇気が要るよね!かといって名乗らなきゃ悟飯ちゃんに泣かれるよね!)。
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DBの悪役(概ね人外)に萌えまくり中。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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