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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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学パロ。ここでもうちのごはんちゃんはセルのことをメロンちゃんと呼ぶ。
セルごはんセル。攻めなごはんちゃんはいやだという教訓(?)。


あの一件以来セルはごはんに頭が上がらなかった。
ごはんも自分の強さに自信が付いたのか、セルを恐れるどころかちょくちょくからかいにきていた。
「また遊びに来たよメロンちゃん。」
「メロンちゃんと呼ぶなと何度も言っているだろう。」
仮にも教師だぞ、とセルは怒る。
「教師なのに生徒にあんなことをするくせに何を言ってるんだよメロンちゃんは!」
その言葉に動揺するセル。
「そ…それは言うな!少なくとも外では言うな!」
セルの動揺を見てごはんは笑う。
「いいけど、でも僕キャンディが食べたいなぁ…。」
反射的に白衣のポケットの中からキャンディを出し、ごはんの口の中に入れてやる。
「わーいおいしい!メロンちゃんは普段キャンディ食べるの?」
嬉しそうに口の中で飴を転がしながらごはんは尋ねる。
「いや、お前のような奴のために携帯しているだけだ。」
「え、メロンちゃんは他の子にも手を出してるの?」
セルはうっかり口を滑らせてとんでもないことを教えてしまった自分を呪った。
「ち、違う!キャンディを喰いたがる子供のため、だ!」
それを聞いてごはんは笑う。
「メロンちゃんは子供好きなんだね。」
「ま、まあそういうことだ。」
顔を引きつらせながらも無理やり笑顔を作る。

あんなことがあったくせにごはんは不用心にもセルの前でベッドに横たわる。
「…よくもまぁそう不用心なことができるものだ。」
襲った張本人すらも呆れさせるごはんの行動。
「でも僕が思うにメロンちゃんは僕のことは襲わないと思うんだ。いや、襲えないと思うんだ。」
非常にもその自信を打ち崩してやりたいとセルは考えた。
「ほほう、ずいぶんな自信だな。」
ニヤニヤ笑うセルとは対照的にごはんは冷静に根拠を挙げる。
「うん、だってメロンちゃんはもう失敗できないわけでしょ?さすがに二度も失敗したくないだろうし、二度目は死ぬかも知れないし。」
確かに子供相手に二回も返り討ちにあうわけにはいかない。また、ブロリーからのパワーの供給も十分ではない。
少なくとも今襲う準備は不十分である。
「それにさすがに二回目に襲われたら僕だって誰かにバラしちゃうよ。」
「それならお前が誰かに告げ口する前にお前自身をバラしてしまおうか。」
ごはんは笑う。
「バラしてもさ、死体の処理が大変じゃない?」
セルも笑う。ごはんとは違っていやらしく。
「喰ってやるさ。頭の先から足の先まで。」
それをきいてごはんは意見を撤回する。
「うーん、じゃあやっぱりやめとこう。勝つことより負けないことを優先するよ。」
セルは興味深そうな顔をする。
「それはどういうことだ?」
「メロンちゃんに負けない、つまりメロンちゃんの好きにさせなきゃいいんでしょ?」
期待外れの答えにセルは失望する。
「机上の空論だな。お前がどうあがこうとお前の勝ちがなければ負けあるのみだ。」
ごはんはくすくす笑う。
「なにがおかしい?」
「いい、メロンちゃん?結果が似通ってるからと言って過程まで似通ってるかと言うとそんなことはないんだ。」
「な…に…?」
漠然とした答えにセルは顔をしかめる。
「例えば、メロンちゃんはメロンが好きだとするよね。でも僕はメロンが嫌いだ。それでメロンちゃんは僕に無理やりメロンを食べさせようとする。でもさ…?」
セルの目の前までおもむろに歩み寄ってから続ける。
「僕がメロンを好きに…ううん、メロンちゃん以上にメロンを好きになれば何の問題もないんだ。」
「だから何が言いたい?」
ごはんはくすくす笑いながらセルの耳元へ顔を近づけ、
「僕がメロンちゃんを先に襲っちゃえば僕は負けないよ。」
そう、囁く。
「なっ…!!」
予想外の言葉にセルは驚く。
「何を驚いてるのメロンちゃん。僕メロンちゃんの行動を見て学習したんだよ?」
平然ととんでもない発言をするごはんにセルは困惑する。
「わ…私はそんなごはんは…ごはんとは認めん!」
「別にメロンちゃんに存在を認知してもらおうとは思ってないよ。」
ごはんは憤慨しながらそう言う。

「メロンちゃん!仕事中でしょ!」
ごはんの声が聞こえる。これは…
「…夢?」
「きっと夢だよ!だってメロンちゃんずっと寝てたもん!」
どうやらあまりに暇を持て余していたため寝てしまったらしい。
本当に夢だったのか不安に思い、こう尋ねてみる。
「ごはん、私がお前を襲おうとしたらどうする?」
ごはんはきょとんとした様子でこう答えた。
「え、もうメロンちゃんはそんなことしないでしょ?あの後お父さんにボッコボコにされたんだから。」
あの一件の後、クウラによって父親の孫悟空のもとに連行されたセルは、0距離でかめはめ波をぶち込まれたのだ。
当然ごはんにされた以上に肉体は粉々になった。自分の中でも、もうこの少年だけは襲うまいと心に誓った。
「そうだな、あの攻め攻めしいごはんは夢のせいだよな…。」
「攻め攻めしい…?なんのことかわからないけど…」
ごはんは両手をセルの方に出す。
「キャンディが食べたいよう、メロンちゃん。」
待っていろ、と夢の中と同じようにポケットの中を探ってみる。
「む、夢の中ではあったのにおかしいな…。」
「ええー、ないの?」
がっかりするごはんをからかってみようと試みる。
「口寂しいなら私が…」
「お父さーんっ!!」
すぐに恐怖を察知したごはんが叫び出す。
そんな彼の態度にセルは焦る。
「ま、待て!!お前は冗談も通じんのか!?」
「メロンちゃんのことだから油断できないよ…!」
それを聞いてセルは笑う。
「そんな油断できない相手のところに毎日通うお前も相当な好事家だな。」
「だ…だってキャンディもらえるから…!」
セルはニヤニヤ笑う。
「キャンディ?フフフ、キャンディ一粒で誘拐でもされたら腹を抱えて笑ってやる。」
口ではそう言っているが、実際にそんなことが起こったら犯人を見つけ出して八つ裂きにでもする自分がいるのだろうなと思う。
「ぼ、僕はメロンちゃん以外の人からキャンディはもらわないよ!」
大きく深呼吸。一旦目を閉じて冷静になるように自分を諭す。
それから口を開き、
「そうかそうか、なにもしないからキャンディでもなんでも取りに来い。毎日な。」
「本当に何もしない?」
セルは目を閉じて二、三度頷く。
「しない、今の深呼吸を見ていただろう。私なりに踏みとどまったんだぞ?」
ごはんはこくこくと頷くと一つの疑問を口にする。
「んー、じゃあなんでメロンちゃんは僕にキャンディをくれるの?」
セルは困ったような照れくさそうな顔で頭を掻く。
「それはキャンディをあげたいからだろう。」
「違うよ!なんでキャンディをあげたいと思うかを知りたいの!」
「お前が喰うからだ。」
「僕以外にもキャンディを食べる人はたくさんいるよ!」
痺れを切らしたセルはごはんの頭を軽く小突く。
「お前に喰ってもらいたいからに決まっているだろう!」
「やっぱり僕じゃなきゃいけない理由になってないよ!」
鈍すぎるごはんに業を煮やしたセルは彼を無理やり保健室の外に押し出すと、
「少しは空気を察しろ!」
と怒鳴り、荒々しく扉を閉めた。
そんなセルの乱暴な態度に、
「ちぇ、よくわからないから聞いてるのにメロンちゃんは短気だなあ…。」
と不満をいいながらごはんは教室に戻った。


<あとがき>
攻めなごはんちゃんはいやだ!
(セルにとって)嬉しい誤算なことに0距離かめはめ波でも生きていました。なんちゅう生命力…。

Q.ごはんちゃんが襲ってる時点でごはんちゃんの勝ちじゃね?
A.無理矢理本意でない選択肢を使ってる時点で勝ちとは違うと思う。彼の中での正規ルートは返り討ちだからね。
この選択肢だとせいぜい「襲われない=負けではない」程度。
セル視点だと勝ちに見えるかも知れない。彼の目的はそれだから。

今はパワー溜めてる最中だから大人しいです。
パワー溜め終わって、餌付けが終わったら本性が出ます。たぶん。
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