DBの悪役中心ブログ。
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河童の続き。いつものことながらgdgd
クウラ+悟飯(青年)
クウラ+悟飯(青年)
次の日の放課後、悟飯はクウラを問いただしていた。
「僕、一晩中考えてたんですよー!あの薬の材料を教えてくださいよー。」
「そんなに私を豚箱送りにしたいのか。」
首を横に振る悟飯。
「そんなつもりじゃ…。ただ、知的好奇心で…。先生だってその薬を買った時に聞いたんでしょう?」
「まあその通りだが。」
悟飯はにやりと笑う。
「捕まえる人がいないとこなら大丈夫ですよね?」
「まさか…。」
「先生のうちにお邪魔してもいいですか?他にも色々面白そうなもの、見せてください!」
クウラは絶句した。
生徒を自宅へ招いたことなど当然ない。そもそも人を呼べるような片付いた部屋ではない。
「お前…入学当初より図々しくなったな。」
「はい、おかげさまで。」
多少図々しいくらいじゃないと世の中渡っていけません、と笑う。
「ひどく散らかっているぞ。」
「あ、お構いなく。」
どうやら散らかっている程度では諦めてくれないらしい。
「ま、いいか。だが交換条件を付けるぞ、片付けを手伝え。」
「はい!やったー、先生のうちだー!!」
喜ぶ悟飯を後目にクウラは作業を続ける。
「少しやらなければいけないことがあるからな。先に下に行っていろ。」
「わかりました。じゃあ、職員玄関前にいますね。」
悟飯が教室を出ていったことを確認し、
「おい、いるんだろうセル?」
と呼びかける。
「気づいていたか。そんなことより、お持ち帰りおめでとう。」
ニヤニヤ笑いながらセルは教室に入ってくる。
「勘違いするな。俺は変態ではない。」
「そうらしい。薬の方も一包も呑んでいないらしいしな。」
クウラは驚く。
「この薬が何包入りかを知っているのか?」
「当然だ。薬を販売している人間に生成方法を享受したのはこの私だからな。」
クウラは頷いた。
「なるほど、貴様のような変態が編み出した秘薬なら俗な効能なのも納得がいく。」
セルは苦笑いする。
「それでもこの薬を求める人間はいる。少なくとも貴様のように知的好奇心で購買するものだっている。需要はあるのだ。」
クウラは食い下がる。
「需要があるから作らせるのか?違法なものでも?」
「違法なものでも買うやつがいる限り作り続けるのが供給者側だ。」
この世から戦争をなくそうとするのと同じくらい不可能だ、と言う。
「作っている奴は罪を認識しているのか?」
「そこまでは知らんさ。私の責任の範囲外だ。気になるなら聞きに行け、かわいい生徒と一緒に社会科見学でもしに行くといい。」
そこまで言うといい争いに飽きたのかセルは姿をくらました。
「社会科見学か…。プライベートで行ったことはないからな…悪くないかもな。」
「先生遅いなー。」
職員玄関の前で待ちぼうける悟飯の前に、ようやく姿を現すクウラ。
「待たせたな。帰るか。」
「はい!先生のお家ですね!」
嬉しそうにクウラの後をついて歩く悟飯。
「喜ぶのはまだ早いぞ。片付けが先だ。」
「わかってますよ。でも先生の家に行けるだけで僕は嬉しいんです。」
悟飯は笑う。
「お前の興味をそそるようなものがあるかはわからんがな。」
「きっとありますよ。先生のお話はいつも面白いですし、そんな先生が住んでるお家なんですから面白いものがたくさんあると思ってます!」
クウラは笑った。
「気が向いたらいつでも来い。大したものは出せないが…。」
「いつでも!?いいんですか、僕ほんとに毎日通っちゃいますよ!」
「お前はほんとに変わったな…。」
半ば呆れ気味に笑う。
「話は変わるが、今度私的に社会科見学に行かないか?例の薬を売っているところにも連れて行ってやろう。」
その提案に悟飯の目が輝いた。
「社会科見学!ほんとですか!?」
「旅費は俺が出してやる。だから…」
一旦、言葉を呑む。
「今日のところは勘弁してくれ。」
「うーん、でも社会科見学させてもらえるなら…わかりました。今日は片付けに専念ですね!」
すんなり承諾してくれた悟飯に安堵する。
「ただいま。」
そっと扉を開けてみるが、家には誰もいなかった。
「一人暮らしですか?」
「いや、弟がいる。」
悟飯に上がるように促す。
「またどこかで遊んでいるんだろう。そう言うやつだ。」
あまり兄弟仲がよくないらしい。
「さあ、ここが俺の部屋だ。かなり散らかっているから足元に気をつけろ。」
戸を開けた先には様々な書物が散在している部屋が待ち受けていた。
「こ…これは…!!」
「言っただろう。散らかっていると。」
本棚にはぎっしりと本が収納されていて、入りきらないものが床に置かれているらしい。
様々な星の文化や歴史について書かれた書物、風俗や民俗について書かれた書物など多種多様である。
それらは悟飯の興味を引き付けるには十分だった。
「わあああ、すごい!すごいですよ先生!!」
目を輝かせながらそばにある本を片っ端から手に取りページを繰る。
そんな悟飯に少しあきれ気味に、
「いや、片づけてからにしてもらえないか…?」
と催促する。
「あっ、すいませんっ!」
急いで本を閉じると散らかった本をひとまとめにする。
悟飯によってまとめられた本を分別するクウラ。
黙々と作業を続けていると入り口周辺のわずかな部分だけ足の踏み場が見えてきた。
「いったい何百冊あるんですか…?」
「数えたことはないな。いや…」
地下にもまだたくさんあるから何百では済まないだろうなとクウラは笑う。
それを聞いて驚くと同時に地下にも行ってみたいと思った悟飯。
「先生!」
「地下なら後だ。今は部屋をどうにかしてくれ。」
どうやら見透かされていたようだ。悟飯は苦笑しながら手を動かす。
「いろんな星の本がありますよね。先生は今までいくつの星に行ったことがあるんですか?」
「仕事でたくさん回ったからな。これもあまり覚えてないが…」
部下の一人が7000もの宇宙語を解するからそれと似通った数だろう、とこともなげに答えた。
「な…7000…!!0が2、3個多すぎやしませんか…?」
想定していた規模と全くかけ離れた数字に目を見張る。
「俺はお前の思っているほど若くはないからな。数十年かけてこの程度だ。」
「それにしても多いですよ…ってえ、数十年!?てっきり、二十代くらいかと思ってたんですが…。」
それを聞いてクウラは笑う。
「弟ですらそんな年齢はとうに過ぎているぞ。まあそんな話はどうでもいいか。」
作業の手を止めてクウラは立ち上がる。
「夕食を作ってやるから待っていろ。」
「え、そんなお構いなく…。」
「気にするな。俺の腹が減ったついでだ。」
ひらひらと手を振ってクウラは部屋を出て行こうとする。
「ちゃんと片付けておけよ。」
出る間際にしっかりと釘を刺して。
「……こ、この本…ずっと読んでみたかった本だ…!!」
背後を振り返りクウラがいないことを確認すると恐る恐るページをめくる。
1P、2P…20P、21P…
ついついページを繰る手が進む。片づけなければと頭では理解しているが体が言うことをきかない。
「すごい…!この時代にこんな技術が…!!」
ページが進めば進むほど本にのめりこんでしまう。
「今度のレポートに参考文献として使わせてもらえないかなぁ…。」
幸せそうな顔で本を眺める悟飯の体が突如宙に浮く。
「へっ?」
驚くのもつかの間、体は勝手に動く。まるで何かに引っ張られているかのように。
来る時に見た景色が次々と過ぎ去り、気づいた時にはリビングのソファに腰掛けていた。
目の前には明らかに怒っているクウラ。悟飯の手にページの開かれた本が握られているのだから当然である。
「お前、地球語は理解できないのか?」
「ご、ごめんなさい!この本どうしても前から読んでみたくて…!」
クウラは素直に謝る悟飯を見て責めることから諭すことへと路線を変えた。
「本なら後でいくらでも読ませてやる。だがな、俺の部屋が片付かないとここにある本はみな捨てられてしまうんだ。」
「えええっ!?捨てられる!!?」
クウラは少しあきれながらうなずく。
「親父の奴がな、俺がこういう仕事をするのを反対していてな。」
「仕事!そういえば先生は仕事でたくさんの星を回ったんですよね?」
クウラは俯きながら首を横に振る。
「ああ、だが仕事内容は聞かないでくれ。」
薬の時とは明らかにクウラの態度が違った。本当に聞かれたくないことのようだ。
「…わかりました。すいません、変なこと聞いちゃって…。」
自分以上に落ち込む悟飯を見てクウラは焦る。
「お前が落ち込んでどうする。とにかく今は腹ごしらえをしろ。そして俺の本を救ってやってくれ。」
「そうですよね!先生の本の命がかかってるんだから真面目にやらないと!」
元気よく顔をあげると目の前には美味そうな中華料理が整然と並んでいた。
「これ、全部先生が…?」
「ああ、ちゃんとお前の出身地域を考慮した料理にしてみたぞ。」
思わず生唾を飲む。
「先生。」
「なんだ?」
準備が終わり、対面するソファに座りながら不思議そうにこちらを見つめるクウラ。
「素敵なお嫁さんになれると思います。」
「アホが!俺は男だ!!貴様まであの変態保険医に毒されたか!?」
ムキになるクウラを見て悟飯は笑う。
「冗談です、お婿さんでした。そんなにムキにならなくても…ね!」
それでもクウラは反論を続ける。
「長男の俺が婿に入ってたまるか!一族を担うのは俺だ!…内輪ネタを生徒に振っても仕方がないな、食うぞ。」
「はい!いただきます!」
<あとがき>
続きます。
クウラと悟飯はプラトニック・ラブな感じでお願いしますというのが願望。
いまだに薬屋さんが決まらないから中途半端に終わったというのは秘密orz
候補としては、ボージャックかバビディあたりを考えてます。
前者はあんまり登場してないザンギャを動かしやすくできるってメリットがある反面、強さ的に某映画ではフリーザの部下やってるから駄目じゃね?って問題点がorz
でもフリーザより強い…よね?つか普通にセルさんくらいは強い…よな?あれれー?
バビディは自分で殺らなくても操ってるつええやつが殺ってくれるだろうから強さに関しては問題なしですね。ただ接点が…orz
ジャネたんも奇声以外に喋れれば動かしやすいのにねえ…。セルより強いって言われると真っ先に思いつく子なんだけどねえ…。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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