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DBの悪役中心ブログ。 グロだったりBLだったりエロだったりネタバレだったり夢絵・文だったりキャラがコスプレしてたりパラレルだったりが容赦なく置かれているブログですので閲覧注意です。
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最近pixiaで絵描いてないね。雑文打つの楽しいです。打ったっきり読み返さないから、続き物書きたくなった時が軽く記憶力テトスorz
自分の日本語イミフすぎて読み返すの恥ずかしいんだ…!文学部行けばよかった…orzでも一応一般教養で日本語学を取って勉強してるんだ…努力はしてるんだ…!!

あ、セル魔理です。健全です。


「心理テストをやってみないか?」
「心理テスト?」
彼の脳内のデータベースには心理テストという言葉は載っていないらしい。
「質問に答えるとその人の性格だとか隠れた嗜好だとかが分かるんだよ。」
「そんなことを知ってどうする?」
既に興味がなさそうなセル。
それでも魔理沙は食い下がる。
「もっとセルのことを知りたいんだ。パートナーだろ?」
「私の性格と思考程度なら把握してるだろう?」
大まかなものは把握しているつもりだが、細かいところまではさすがに把握していない。
「気まぐれで自信家。そんなことはわかってるよ。でもこう言う時にはどうするか、みたいな細かいことを知りたいんだよ。」
「お前の頭で把握できるのか?私の思考を?」
人間ごときには不可能だと言いたげだった。
「努力するよ。質問いいか?」
「…さっさとしろ。」
魔理沙の執念にセルも折れた。

「えっと…じゃあまずは…、あなたは川の前に立っています。でも近くに橋がありません。あなたはどうしてもそこを渡らなくてはなりません。」
「飛べばいいではないか。」
質問が終わる前にセルはそう答えた。
選択肢に入っているはずもない答えに魔理沙は困惑する。
「や…私たちならそれで良いんだけど…。うう…じゃあ、次ね。ええと、あなたは友人と一緒に未開のジャングルを冒険してました。そこに巨大な蛇が!このままでは食べられてしまいそう」
「なんだ、私は蛇なんて食わんぞ。」
「”蛇が”食べるの!”セルが”じゃなくて!」
「なら倒す。」
どっと疲れたのは気のせいではあるまい。
「もう!次行くぜ!えっと、次は…自分の彼女が知らない男の人と楽しそうにおしゃべりしているところを目撃!」
「彼女がいないのだが。」
さっきからテンポを乱すセルに苛立ちながら魔理沙は怒鳴る。
「別に好きな人とかでいいから!さあどうする!?」
「消す。」
即答。
冗談で言っているわけではなさそうだった。目が本気だった。
「消すって…。もうちょい穏便なの選ぼうぜ…。んーじゃあ次。」
魔理沙は一呼吸置いてから口を開いた。

「貴方の最愛の人が目の前で亡くなりました。それはなぜ?」
先ほどまでとは打って変わって、セルは神妙な顔つきで思考を始めた。
しばしの間沈黙が続き、ひとしきり頭を捻り終えると呟いた。
「私が弱かったから、だろうな。」
口を開いたものの顔つきは思考中となんら変わらなかった。
「セルが弱かったから?いつもは完全だとか言ってるくせに?」
日ごろの恨みと言わんばかりにちくちくと突く。
だが微塵もひるまずセルは言う。
「私自身が手にかける可能性も考えられなくはないが、やはり私の力不足の可能性が高い。」
「セルが手にかける可能性って例えば?」
「力の加減を間違えたとき、だろうな。太陽系を破壊できるほどのパワーを貴様のその矮躯で受けきれるというのなら杞憂だがな。」
シニカルに笑う。
「私まだ人間やめてないんだぜ…。それはともかく、パワーコントロールには自信があるのか。」
「ああ、日常の全ての所作がパワーをセーブしている状態だからな。少しでも解くと気だけで家もろとも、貴様が跡形もなくなる。」
魔理沙は身震いした。あらためて、目の前にいる生物は人間離れしていると再認識する。
太陽系を破壊だなんて今時小学生の口からも聞いたことがない。しかもそれが脅しではないから始末に負えない。
「(それでも、人間らしく生きることはできるさ。悟空さんが良い例だ!)」
孫悟空も元は凶暴なサイヤ人だったが、今の彼は他の地球人よりも人間らしいといえる存在だ。

「じゃあ、ラスト行くぜ!」
質問内容とは裏腹に、自然とテンションが上がった。
「あなたはその大事な人の死体をどうしますか?」
セルは首をかしげた。
「どうするとは…?私の一存で好きにしていいものなのか?」
「あくまで心理テスト、フィクションだからな。どうしますかっていうかどうしたいですかって感じじゃね?」
それでもセルは釈然としていなかった。
「むぅ…回答例をあげてもらえないか?」
「回答例?普通に埋葬だとか散骨だとか…。」
「ふむ、模範回答だな。」
うっかり「そりゃお前とは違うから…」と言いかけたが口をつぐんだ。
「ところでお前はどうなんだ?」
「ん?人間ごときの思考がそんなに気になるか?」
魔理沙は意地悪に笑った。
「チィッ…!言え、聞いてやる。」
「普通に埋めるよ。」
「土葬か?」
埋葬方法にこだわるセルがおかしくて思わず噴き出してしまう。
「火葬でもいいけど…って気にするポイント面白いな。」
「別に私は埋葬してやろうとは思ってない。だが、今まで手にかけてきた数は計りしれんがその中で死を悼んだことなぞ一度もないからな。感覚がわからんのはもちろんどうしたらいいかも皆目見当がつかなくてな。」
魔理沙はハッとした。
そうだ、セルはそう言うやつだったのだ。人間になろうとしているけれど、まだ肝心なところが欠損している。
必死に肉付けしようとしている彼の断面部分に、溶かした鉛を塗りたくるような残酷なことを無意識のうちに言ってしまっていた。
「あっ……ごめん。私…」
セルは笑った。ほんの少し寂しそうに。
「まだまだ私はバケモノという境界から抜け出せぬということがわかったな。そう、やはり不可能だ。生まれた時に欠損している部分を生み出すには細胞が足りないのだ。」
「そんなことない!悟空さんだってもともと凶暴なサイヤ人だったけど今はそうじゃない!」
自分のために必死にフォローする魔理沙をなだめて言う。
「もういい…もういいんだ。この話はやめだ。別に人間になりたくなかったというわけでもお前の言葉に傷ついたわけでもない。ただ…」
一瞬言葉を詰まらせる。

「ただ、これ以上この話を続けていたらお前にひどいことを言ってしまいそうだ。」
「セル…?」
あのセルが相手の感情を気遣って言葉を選んでいた…。
そういえばいつもに比べて売り言葉に買い言葉となることが少なかった。それもこれも全てセルが折れてくれていたからだということに今更気づく。
「勘違いするな。お前のことを気遣ってではない。下等種族相手に大人げないことをしたくないだけだ。」
ここにきていつものツンが出たことに魔理沙は笑った。
「一歩ずつこっちに近付いてきてるんだな。」
感慨深そうに呟く。
「近づいている…だと?」
自分では気づいていないのか、はたまた照れ隠しか。
「うん。まだまだ発展途上だけど近づいてる。」
「そうか…どんどん不完全体の道を歩んでいるのか…。」
わざとらしく項垂れるセルの脇腹を思いっきり突く。
腹を押さえてうずくまって見せるセルを放って魔理沙は出かける支度を始める。
「あ、ちなみに今までの心理テストは私が即興で考えたものだから診断結果は無し…あ、強いて言うなら人間ぽくなってきてるぜってとこだな。んじゃ、ちょっと出かけてくる!」
すっかり心理テストのことなど忘れていたが、騙されていたことを知ると沸々と怒りがこみ上げる。
「待て!ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!」
すさまじい怒号を放つセルを後目に魔理沙は箒に跨る。
「いいじゃん、結果としてセルのこと少しわかったんだからさ!あわよくば弱みを握ってやろうなんて思ってないぜ!」
「思っているだろう貴様ぁぁぁ!!」
セルの叫びもむなしく、魔理沙の姿はみるみるうちに視界から遠ざかって行った。

<あとがき>
個人的には萌える退化に一票!
前半のKYぷりには目をつぶってやってください。思考が普通の人間とは違うんです。
文中の心理テストは魔理沙の言うとおり即興です。終わらせ方とか何も考えずにそれっぽいことを打ってったのでなんかもうわけわからん!orz
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