DBの悪役中心ブログ。
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安心しろ!セル魔理だ!!
さすがにこのタイトルでブロセルは描かねえつか描けねえw
タイトルの割に健全目な感じになったという奇跡。
さすがにこのタイトルでブロセルは描かねえつか描けねえw
タイトルの割に健全目な感じになったという奇跡。
セルの一蹴りで魔理沙の矮躯が吹き飛ばされる。
他人から見ればなかなかにむごい光景だが、この二人にとってはいつもの修行風景である。
だがそれも飽くまで「他人から見て」のようであった。
「立て。」
ぶっきらぼうに言い放つ。相手を思いやらないこの態度はいつもと変わらない。
「ぐっ…」
よろよろと立ち上がる魔理沙に手を差し伸べる様子もない。
「なぜ無闇に私の間合いに飛び込み続けた?一度痛い目を見ても学習できんほどに貴様の頭は空っぽなのか?」
お前らしくない、とわずかながら彼女の異変を気にかける様子を見せる。
対する魔理沙は俯きながらただ一言、
「わからないんだ…」
こう言った。
「そうか。それほど空っぽだったか。」
魔理沙は首を横に振る。
「迎撃されることはわかってる。問題はそこじゃないんだ。」
自然と声が震えた。
泣いて見せても優しくしてくれる相手ではないとわかっていながら涙が止まらなかった。
「ガードした後…どうしたらいいかがわからなくて…」
「隙だらけの敵に攻撃すればいいだけだ。」
あっさり言ってのけるが、セルと魔理沙ではリーチが違う。
セルにとっては簡単なことでも魔理沙では少し勝手が違う。
「やろうとしてる…。でも、いつも潰される。」
「出の早い小パンチからつなげればいいだろう?」
そんなこともわからないのかと言いたげだった。
「どうやって繋げたらいいかわからない。出したい技がとっさに出せないんだ。」
セルはその言葉にため息をつく。
「頭の悪い弟子を持つと苦労するな。いいだろう。体に教えてやる。」
百聞は一見にしかずというやつかと勝手に解釈した魔理沙は、セルの間合いに飛び込んだ。
このまま攻撃をガードして反撃して見せるのかと思いきや、彼の行動は予想とは異なるものだった。
にたりと笑うと一瞬にして魔理沙の首を掴んで地面に叩きつけた。
何が起こったのかもわからず地面に叩きつけられる魔理沙。
「お前が飛び込んでどうする。」
つかつかと魔理沙に近寄ってくる。
「え?え?体に教えるって言うからてっきり…」
頭の中からクエスチョンマークが消えぬまま上体を起こすと、すぐ近くにセルの顔がありたじろぐ。
たじろぐ魔理沙の頭を鷲掴みにしながらセルは笑う。
「そうだ、体に教えてやる。」
「ひぃ…!」
嫌な予感がした。いや、体に教えると聞いた時点で察しておくべきだった。
「痛いのとそうでないの、どちらかを選べ。」
「ど…どう違うの…?」
気になるか、と楽しげに説明を始めるセル。
「痛いのは…殺す気でいく。全力で抗え。そうでないのは…あまり口にしたくはない言葉だが、犯す気で行く。全力で抗え。」
結局どちらも全力で抗わざるを得ない内容であることに変わりはなかった。
「他の選択肢なんかは…?」
「他?貴様が他に全力を出す事柄があるというのなら加えてやってもいいが…?」
珍しくセルが譲歩してくれた。
これ見よがしにここらで日ごろの恨みを晴らせるような選択肢はないものかと考えてみる。
「あーじゃあね、セルがブロリーに襲われたら本気を出す」
「却下!!」
即答だった。そんなにブロリーに襲われるのが嫌なのだろうか。
「ホラホラ、自分がされて嫌なことを相手にしちゃダメだぜ、セルたん。」
ある意味正論だが、セルが却下した理由は別にあるらしい。
「ふん、私が勝てぬやつを貴様が相手にしたら影も残らんだろう!」
それも正論だった。二人で力を合わせて奇跡的に1Rだけ取れた相手を魔理沙がどうこうできるはずがない。
だが、引き下がるわけにはいかない。
「なんかないかなー。」
セルは頭をひねる魔理沙にニヤニヤ笑いながら催促する。
「どちらかで手を打て。私はどちらでも構わんぞ。どちらに転んでも貴様の恐怖にひきつる顔を拝めるからな。」
この発言はまるで悪魔である。これは地獄に落ちたのも納得がいく。
「くっそー!この前みたいに萎えさせてやる!」
気分屋のセルのことだ、萎えればすぐさま放り出すに決まっている。
「今度は何をしようと萎えてやらんぞ!覚悟しろ!」
火に油を注いでしまったようで、セルは臨戦態勢に入る。
「ああもう!やってやるよ!なんだかんだ言ってセルは優しいもんな。」
見当はずれな評価にセルは失笑する。
「私が優しい?おだてれば手を抜くとでも思ったか?それが通じぬ相手だということはわかっているだろう?」
魔理沙はセルの言葉を意に反さず続ける。
「いいや、優しいね!だってそうやってしつこく言ってくるのも私を強くしたいからだろ?追い詰めた方が力を出せるのを知っての提案だ。」
「おめでたいな…。本当にそうだと思っているのか?」
まだまだ魔理沙は続ける。
「私が文句言ったら選択肢を増やす権利もくれたしさ、それにブロリーのだってほんとは危なかったからだろ?」
「私の命がな。貴様の命なぞ案じていない。」
ここでついさっきの発言を蒸し返す。
「そういえば今さっきおめでたいなって言ってたけどさ、それどういう意味?優しいセルがさー、 ま さ か 私をいじめるためだけにそんなこと考えるわけないよな!?」
嘘だよね?と詰め寄ってくる魔理沙。
「はっ!つくづくおめでたい奴だ!貴様のために…ために…」
やっているわけがないと答えようとした。
だがその言葉が口から出ない。
「セルはさ、優しいんだ。本当は誰よりも。それでいつもなんにだって全力投球なんだ。だからちょっと厳しく感じるだけなんだ。」
「何を…言っている…。気味が悪いぞ。」
追い払おうと試みるが、魔理沙は一向にはなれない。
「セルがそうやって私のことを思って一生懸命やってくれてるんだから、私も逃げちゃだめだよな。いいぜ!どっちでもかかってこい!!」
臨戦態勢に入った魔理沙にセルは恐る恐る聞いてみる。
「ほんとうに…殺してしまうかもしれんぞ?」
「自分の未熟さが招いた結果だから恨むつもりはない。」
魔理沙の意思の強さに一瞬戸惑いながらも、もう一つの質問をする。
「おか…すぞ…?」
「その時は責任とってもらうつもりでいるからさ。」
先ほどまでの拒否反応が嘘のようである。
「……知らんぞ。取り返しのつかないことになっても…」
「ああ、調教してくれよ。」
セルは大きく息を吐いてから、つかつかと魔理沙の元まで歩いて行った。
目の前で立ち止まるとそのまま右手を彼女の目の前まで持って行く。
その動作に慌ててガードの耐性を取ろうとするが間に合わない。
頭を潰される。そう確信した。
死を覚悟し、ぎゅっと目を閉じると額に風を感じた。
何事かと薄目を開けようとすると、もう一方の手で目を覆われる。
「わっ、わっ!?」
慌てふためいているのもつかの間、額に感じた感触に赤面させられる。
「……っ!?」
あまりの出来事に腰を抜かす魔理沙にセルはポツリと呟いた。
「何をしようと萎えてやらんと言ってしまったからな。約束は約束だ。」
「……う、うん…。」
真っ白な頭で魔理沙は頷いた。
「口付けだけでは足りないというのなら…いや、やめておこうか。私には責任をとれるほどの器がないからな。」
平生を装いながら一足先に家の中に入るセルを見届ける。
魔理沙はというと地面に座り込んだまま立ち上がれずにいた。
「…どうしよう、セ…セルに…ち…ち、ち、ち、ちゅぅ…され…た…!!」
<あとがき>
このCPは互いに自分が優位な時は躊躇なく爆弾発言するくせに、いざという時になると恥じらうから困る。
急に魔理沙が路線を変えたのは、おだてて萎えさせよう作戦の一環です。(うちの魔理沙は前触れなく路線変更します。)
おだてられすぎて気分をよくしたセルさんがとんでもない置き土産を残してったのが誤算だったようです。
デコチューくらいでなんだよwって感じですが、これくらい純粋な方がかわいらしいじゃない。
愛のないせくろすより愛のあるデコチュー。…これ、愛あるんかな?
今度は変態紳士を恥じらわせたい。変態紳士は一筋縄じゃいかなそうだ…媚びすぎると萎えたとか言い出すし。
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悪役じゃないけど悟飯ちゃんも贔屓キャラです。
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